【秋葉仮面】東大卒アイドル・桜雪「政治に新しい風を吹かせたい」

2016年07月02日 13時35分

秋葉仮面(左から涼邑、桜、山下、陽向)

 選挙権年齢が「18歳以上」に引き下げられて初の国政選挙となる10日投開票の参院選。新たな有権者に投票所へ足を運んでもらうべく結成されたアイドルユニット「秋葉仮面」は候補者同様に精力的な活動を続けている。

 

「投票率100%」を目標に掲げ、テーマソング「選挙行こうぜ!」を歌うメンバーは東大卒の桜雪(23)をリーダーに、山下ゆあ(19)、陽向こはる(17)、涼邑芹(すずむら・せり=17)の4人。新有権者の山下は「今まで選挙は大人がするものだと思っていたが、若い私たちが将来をつくっていくんだという気持ちになった」と語る。高校生の陽向と涼邑は「秋葉仮面に選抜されて、選挙に関心を持つようになった」と口を揃えた。

 

 桜は「期日前投票を済ませてきたと報告してくれるファンの方がいます」と、秋葉仮面の活動の成果を感じている。「選挙は私たちの税金500億~600億円をかけて行われる国のイベント。それに参加しないことこそが税金の無駄。投票しない人が『税金の無駄遣い』を怒る権利はないと思っています」

 

 無駄になる1票。それはアイドル活動での「ヲタク満足度投票」に通じるものがあるという。ライブ後にファンが投じる投票コインの数が給料と仕事に直結するシステムだが、投票するのを忘れてしまうケースがあるのだ。

 

「私たちにとってコインの1票は本当に大事で、その積み重ねが給料に反映するんです。数票で毎週の動員ランキングが入れ替わり、上位のメンバーには仕事が割り振られる」(桜)

 

 アイドルとしての日々の評価が客観的に見えるコイン投票。桜は「候補者の選挙に来てほしいという気持ちは理解できます。ただ、ちょっと違うのは政治家は、投票してくれる有権者だけに目を向けて、選挙に行かない人=無駄になる1票への危機感はないのかもしれません」と語る。

 

 桜はこれまでの選挙で欠かさず投票してきたが、政治参加への意識をさらに強めたのは東大卒業がきっかけだ。桜は職業として芸能活動を選び、親元を離れて一人暮らしを始めた。「今まで親に保護されていたんだと痛感しました。医療費とか年金とか本当にお金がかかるんです。年金問題はピンとこなかったが、英国のEU離脱で日本の経済が混乱した。完全歩合の給料制なので、私も払えなくなるんじゃないかと不安になって、年金1年分を先払いしました。このお金が無駄になったらイヤじゃないですか。投票して、政治を頑張ってもらわないとダメだと、深刻に考えるようになった」

 

 新有権者の投票に注目が集まるが「選挙権年齢の引き下げが決まった時は、話題になったが、現在はクラスメートの中でもあまり話題にならない」(涼邑)、「選挙より受験モードでピリピリしている」(陽向)が現状だ。桜は「難しいと考えずに、まず投票に行ってほしい。分からないことがあっても興味さえあれば簡単に調べられる時代です。政治、選挙の仕組みを簡単に分かりやすくまとめたサイトもあるし、興味があるなら他の国の若者の投票行動を見てほしい。日本人の政治参加の意欲の低さを知ってもらいたい」と声を強めた。

 

 投開票まで1週間。山下は「両親は選挙に関心が低いのですが、私が率先して家族で選挙(投票)に行って、同じ世代の若い人たちにも広げていきたい」と意気込み、桜は「若者が投票すれば、政治家も若者目線の政策を出してくれると思う。政治の雰囲気を変え、新しい風を吹かせるためにも投票に行ってほしい」と新有権者に呼びかけた。

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