次期NHK朝の連続テレビ小説「べっぴんさん」(10月3日~)のオープニング映像制作アーティストの取材会が30日、大阪市のNHK大阪放送局で行われ、美術家の清川あさみ氏(36)が制作を担当することが発表された。

 番組制作統括の三鬼一希チーフプロデューサーは、「4年ほど前に東京で清川さんの個展に伺い、こんな素晴らしい世界があるんだと心を打たれた。『べっぴんさん』はヒロイン・すみれと仲間が針と糸ですてきなものを届ける物語。そういった思いを清川さんに彩っていただきたいと思った」と起用の理由を明かした。

 清川氏は「私も朝ドラが大好きなので、かかわることができて幸せです。見ている人がたくさんいるので、ビジュアルを通して人生って本当に楽しいよって思ってもらえるような世界を出せれば」と意気込みを語った。

 会見では、清川氏が妊娠中であることが明かされた。番組が始まる秋ごろに出産予定だという。

 清川氏は「性別はお楽しみです」と笑みを見せ、「この作品の話をいただいたのが、命を授かったばかりのときでした。運命を感じています。ヒロインのすみれちゃんが成長する姿に、私自身もリンクする部分もあって、すごく楽しく制作できると思います」と感想を述べた。

 同番組では、脚本を務める渡辺千穂氏(43)も1月に出産している。

 おめでたが続くことにすみれを演じる芳根京子(19)は「幸せな報告を聞く機会が続いて、勝手にご縁なのかなと思っています。撮影では私も子供がいるので、いろんな話を聞いてみたいです」と目を輝かせた。