自民党から全国比例で出馬しているシンクタンク代表の青山繁晴氏(63)が「週刊文春」に対して怒りの声を上げた。

 30日発売の同誌では5ページにわたって「安倍首相自ら口説いた参院選トンデモ候補」と題して青山氏を特集している。

 同誌には、青山氏が共同通信社の記者時代に経費の私的流用疑惑があったことなどが書かれている。青山氏は反論し、文春記者に対して怒りをぶつけたとしている。

 確かに青山氏は激怒していた。29日、蒲田駅前の演説では「ウソをずらずら並べて、僕が怒ったことばっかり書いてある。選挙妨害ですよ。でも、記者のことが心配になった。いい大学出て頭がいいはずなのに、こんな腐った仕事をしている。君は何のために記者をやっているんだと。恥を知れ。家に帰って風呂に入るとき自分の裸を見てみろ」と訴えた。

 青山氏は関西での人気が突出している。関西の政界関係者は「青山氏は関西で辛坊治郎氏クラスの有名人で、保守の人たちにとってカリスマです。威勢のよさは主婦層の受けもよく、ワイドショー的なコメントをできる人です」と話した。

 関東でも演説には同氏の著書を持ったファンが50人以上集まっていた。

「人間のクズのやること」とコキ下ろす文春に対しては、刑事と民事で法的措置を取るという。

「これからもすさまじい妨害が始まる。受けて立ちますよ」と言い切った。ではいったい、どんな勢力が妨害しているというのか。

「北朝鮮から狙われているとよく言っています。青山氏には秘密の情報源があるといい、すごい情報をメディアで出しています。もっとも後から検証すると、すべてが的中しているわけじゃないですが」(前出の関係者)

 この日の演説でもマイクトラブルの際、「これは北朝鮮のせい…じゃないな」とジョークを飛ばした。

 田母神俊雄被告(67)ではないが、保守の論客は敵も多い。