覚醒剤取締法違反(所持)の疑いで、24日に現行犯逮捕された元俳優で女優高島礼子(51)の夫、高知東生(たかち・のぼる)容疑者(51)が同日午後8時30分ごろ、関東甲信越厚生局麻薬取締部が入る東京・九段下の九段第三合同庁舎を出て、湾岸警察署に身柄を移された。

 グレーのジャケットに白いズボン、黒縁のメガネ姿の高知容疑者は、足を組み、無数のフラッシュに動じることなく、前をまっすぐ向いていた。ひざの上で組まれた手には手錠がかかっていた。

 高知容疑者を乗せた車が出た約20分後に、一緒に逮捕された横浜市旭区のクラブホステス五十川敦子容疑者(33)を乗せた車も湾岸署に向かった。五十川容疑者はうつむき、表情は見えなかった。

 関東甲信越厚生局麻薬取締部によると、24日午前9時30分すぎ、高知容疑者は横浜市内のラブホテルで就寝中に現行犯逮捕された。2人は同日の深夜2時ごろ、それぞれ車で別々にホテルにチェックインしたという。

 捜査官がホテルの部屋に午前8時30分ごろに踏み込むと、2人は就寝中で、部屋からは覚醒剤4袋(4グラム相当)、大麻煙草3本、乾燥大麻1塊、ガラス製の吸煙器具、ストロー6本、携帯電話などの証拠品が押収された。

 また、両容疑者の自宅と車、ホテルも同日中に家宅捜索。五十川容疑者の車からは空のビニール袋、それぞれの自宅から関連証拠品が見つかり、2人は逮捕後、尿検査を実施した。

 この日、高知の妻・高島は不在で事情を聞くことはできなかったという。