プロレスラーで女優の赤井沙希(29)が、B級映画の巨匠・河崎実監督(57)作品「大怪獣モノ」(7月16日公開)に女スパイ役として出演し、キレのあるアクションを披露している。2014年に東京スポーツ新聞社制定の「プロレス大賞」新人賞を獲得した赤井は、今作の演技で「東スポ映画大賞の新人賞を狙う」と史上初のダブル受賞をぶち上げた。二刀流を極めることができるか――。

 ――アクションシーンの蹴りでは足が高く上がっていた

 赤井:プロレスの経験が生きたかなと思います。でも実際、相手に思い切り蹴りが入っちゃって、あ、やばっ、ヒヤッて思いました。

 ――スパイの悪女役は

 赤井:男社会で生きているというのはカブるけど、色仕掛けでなんとかするというのは、プライベートではしたことがなかったので、ちょっと不安もありましたね(笑い)。分かりやすいお色気というタイプではないので…。頑張って出さないと、と考えて、声をちょっと落としめにしてゆっくり話しました。

 ――ラブホテルで「とりあえずシャワー浴びてきて」というシーンがセクシー

 赤井:誘惑するシーンは初めてだったんですが、やり切るしかない。試合前の入場ゲートで、ウチは「強い」「きれい」とめちゃ思い込んでいるので、そのときと同じ感じがしましたね。撮影の本番が始まる前に「私、峰不二子や」と思いながらやりました。

 ――レスラー飯伏幸太とのラブシーンは

 赤井:台本見たときは、エッ!?て思ったけど、連絡取って「がんばろうね」って。照れたら負けやって思いました。

 ――やりやすかった点は

 赤井:細かい点までコミュニケーションが取れたところですね。やり切らなきゃ、飯伏さんにも失礼だし、ファンにも失礼だと思いました。でもカットが入った瞬間、バーッと2人で離れるみたいな(笑い)。

 ――映画のポイントは

 赤井:私の場合は打撃が多いので蹴り、ぶん殴りを見てほしいですね。

 ――それにしてもスレンダーだね

 赤井:おっきい選手がいっぱいいるので、こういう海外のディーバっぽいキャラクターの選手がいてもいいかなあと思う。ちびっこの憧れの選手になりたい。本当は、肉がもっと付いていればダメージやケガも少ないのかなと思うけど、私は最低限の筋肉でやるというのがポリシーです。

 ――ケガが多い

 赤井:マットでもスリ傷ができたりするし、あざもできるし、でも死ぬわけじゃないし、普段から受け身をもっと練習したりして、あとは倒す技術を練習するのみですね。

 ――死ぬわけじゃないというのがすごい

 赤井:そういう考えになりました。なんかあっても死ぬわけじゃないし、エエかって。いや、なんなら「死ぬで」って、だんだん過激になって最近は「死んでもいいや」ってなってきました。

 ――二刀流として今作で東スポ映画大賞・新人賞を狙う

 赤井:誰もダブルで取ったことがないんですね?「初」狙います。取れたらいいな。新人賞、たけしさん、お願いします。

 ――北野映画に出演は

 赤井:ご縁があれば、ぜひぜひ! ヤクザの役で出たいです。姉さんもやれますし、動けますし、戦いの世界にいたいです。

☆あかい・さき=1987年1月24日生まれ。京都府出身。父は元プロボクサーで俳優の赤井英和。T174・B83・W60・H89。2009年K―1イメージガール。13年8月から「DDTプロレスリング」参戦。映画「大怪獣モノ」(7月16日からヒューマントラストシネマ渋谷ほか)では女スパイ・リサ役を好演。血液型A。