漫才協会が主催する「平成28年度 漫才新人大賞」が21日、東京・国立演芸場で行われた。決勝は予選を勝ち抜いた10組で争われ、コンビ結成14年のオキシジェンが優勝した。

 かつてはロケット団やナイツ、ハマカーンらが優勝しているこの大会。昨年までは漫才協会外にも門戸を開いたが、今年は協会所属のコンビのみに出場資格が与えられた。

 予選をトップで通過したオキシジェンは決勝で、様々な会社の話題の人の“社訓”を勝手に叫ぶというネタを披露。所属するホリプロコムは「バナナマンさんにおんぶに抱っこ」、吉本興業は「吉本以外の事務所はすべて植民地」といった具合だ。さらに辞職した舛添要一前東京都知事の家訓を「経費で落とせる愛人は2人まで」などと叫び、会場の爆笑をさらった。

 オキシジェンは三好博道(35)と田中知史(38)のコンビ。漫才協会に所属してからはまだ2年目の若手だけに「これで浅草・東洋館のギャラが、2000円から3000円に上がる」とニンマリ。今後の目標を「M-1グランプリ」としつつも「優勝はおこがましいので決勝に行きたい!」と控えめに意気込んだ。