【覚醒剤事件】元NHK歌のお兄さん 判決後の「お詫び文」で分かった“薬物依存度”

2016年06月20日 12時53分

杉田あきひろ被告

 NHKの子供番組「おかあさんといっしょ」の9代目「歌のお兄さん」で、覚醒剤取締法違反の罪に問われた杉田あきひろ(本名・光央)被告(51)の判決公判が20日午前、東京地裁で開かれ、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)が言い渡された。

 

 地裁が認定した事実は起訴状と同様で、今年4月13日ごろ、東京・渋谷区の自宅で覚醒剤をあぶって吸引し、室内で覚醒剤0・374グラムを所持したという2点。裁判官は「平成26(2014)年から覚醒剤の使用を再開し、平成27(2015)年には密売人と同居を始め、同密売人から覚醒剤を入手、使用しており、親和性や依存性は高い」と非難しながらも、「前科がない」ことや「事実を認め反省している」ことを挙げ、前出の量刑とした。

 

 14日の初公判で杉田被告は起訴事実を認め、「(おかあさんといっしょ)コンサートのレギュラーを外れたこと」が一昨年から覚醒剤をやり始めたきっかけになったと語っていた。

 

 杉田は黒いスーツに黒ネクタイ姿で出廷。顔も黒々と日焼けし、頬はこけていた。証言台の前に立ち、裁判官の判決言い渡しを聴く約3分間は神妙な表情。閉廷後、誰か知り合いがいたのか傍聴席を振り返り、深々とお辞儀した。

 

 法廷前の廊下で囲み取材に応じた主任弁護人は、杉田の署名入り「お詫び文」を報道陣に配布。日付は初公判のあった6月14日で、判決前から「執行猶予付き有罪判決」を見越して用意していたようだ。そこで本人は、自分が相当な〝シャブ中〟だということをさりげなく告白している。

 

〈現在、私は、薬物依存という一生治らない病気であるということを再認識しています。そして、これからは、一日一日、薬物を使用しない毎日を一生積み重ね続けていきたいと思います〉(原文ママ)

 

 弁護人によると控訴はしない方針。この後はすぐ、現在身を寄せている長野県の薬物依存症リハビリ施設へ戻るとのことだった。