タレント・榊原郁恵(57)が13日、都内で行われた9枚組みCDボックス「森雪之丞原色大百科」の発売記念イベントに駆けつけ、作詞家・森雪之丞氏(62)のキャリア40周年を祝って花束を手渡した。

 榊原は歌手デビューした1977年、森氏から楽曲「アル・パシーノ+アラン・ドロン<あなた」を提供された。榊原は「この曲のおかげで新人賞をいただけた。当時はまだ10代で、アル・パシーノはどんなおっさんか知らなかったし、アラン・ドロンの『太陽がいっぱい』にも全く共感できなかった」と、正直に当時を振り返った。

 さらに「先生は作詞よりもレコーディングでコーラスを入れる時の方がうれしそうだった。はっちゃけたお兄さんで、近づいたら危なそうな人だった」と、お祝いに駆けつけたとは思えない言葉を連発した。

 これに対し森氏も「時間がなくて、歌詞は移動中にタクシーの中でギターを手に仕上げた。そのころ売れてる若い俳優で、節に合う名前の人だったら誰でもよかった」とマル秘エピソードを披露。

 さらに「あんなに突っ込む子じゃなかったのに、人間って変わるもんですね。出会ったころ、彼女はまだ10代で、疲れていたのかスタジオで学生服で泣いていた」と話し、場内の笑いを誘った。

 ちなみに榊原が「夏のお嬢さん」を大ヒットさせ、NHK紅白歌合戦に初出場したのは78年のこと。森氏から楽曲を提供されたのはその前年だから、もっと初々しかったに違いない。

 それから40年近くが経過。この間に榊原は俳優・渡辺徹(55)と結婚し、息子の俳優・渡辺裕太も27歳だ。学生服で泣いていた少女から、楽曲を提供した恩人に平気で突っ込む“オバサン”に変わるのも当たり前!?