米国の「悪魔の棲む家」競売中!誰か買いませんか?

2016年06月11日 10時30分

 先日、千葉で「いわくつき物件」が競売にかけられて話題となった。その家は地上3階建てのレンガ造りの立派な邸宅だが、2014年に殺人事件が発生しており、非常に安い価格で競売にかけられたのだ。なお、この事件の犯人はまだ捕まっていないとされている。

 米国でも千葉県の事例と同じように「いわくつき物件」が売りに出されて話題となっている。その物件はオーシャン・アベニュー112番地の家、通称「アミティビルの家」。日本でもホラー映画として知られる「悪魔の棲む家」シリーズのモデルとなった物件だ。

 この家にまつわる伝説は1974年11月13日に起きたある殺人事件から始まる。この家に住んでいた23歳の青年が両親と4人の兄弟たち全員を射殺したのだ。彼は終身刑となったが、裁判で「頭の中に何者かの『殺せ』という声が響いてきて、その声に逆らうことができなかった」と証言している。

 翌年(1975年)に新しく家族がこの家を購入、引っ越してきたのだが、彼らは1か月もたたないうちに退去してしまう。新しく入った家族の周囲でも得体の知れない怪奇現象が起き、恐れをなして引っ越してしまったのだ。この話を元にジェイ・アンソンが小説を執筆、映画化される運びとなったのである。

 しかし、現在では「アミティビルの家」はその大半がフィクションである事が判明している。この家に引っ越してきた一家が経済的困窮に陥り、弁護士らと組んでわざと「悪魔の棲む家」の噂をでっち上げ、実話体験を元にした小説や映画を制作することで多額の収入を得ようとしたのだ。折しも1974年の米国は、前年にホラー映画の金字塔である「エクソシスト」が公開されたことも手伝って、オカルト・ホラーブームが巻き起こっていた。この背景もあって、「アミティビルの家」は大きな注目を集めたのである。

 この小説及び映画が注目されたことで、家には野次馬が連日押しかける騒ぎになった。結果、家は大幅な改修や修繕を行い、殺人現場となった地下室も潰されることとなったのである。この家は現在でも競売中であり、その金額は「85万ドルから」となっている。

 

(提供=ミステリーニュースステーションATLAS