東京都議会で連日糾弾される舛添要一都知事(67)の自宅(東京・世田谷区)周辺で、まさかの“夜逃げ騒動”が起きていた。事務所も兼ねる3階建ての家からここ数日にわたり「家財道具などが一斉にどこかへ運び出されているけど、どうしたんだろう? ひょっとして夜逃げ!?」と近所の住人たちが噂しているのをキャッチ。ほとんどの全都民、ほぼ全都議会議員から総スカンで、いよいよ都知事のイスを放り出し失踪する気か? 緊急取材すると実は――。

「ここ数日、舛添さんの家から荷物が次々と運び出されているんです。夜逃げでもしようとしてるのかしら?」

 8日午後に行われた都議会の一般質問にも「ゼロ回答」だった舛添氏がヤジの集中砲火を浴びた数時間後、世田谷区某所の舛添邸付近で近隣住民の女性に話を聞いた。すると冒頭のように、確かに「夜逃げ」の言葉が飛び出した。この女性だけでなく、近所の人々が同様の噂話をしていることは想像に難くない。

 邸宅の前では、実際に「○○建設」と書かれた業者の車が止まり、3人ほどのスタッフが慌ただしく搬出作業を行っていた。

 邸宅は3階建てで、2階以上を住居用、1階と地下1階を同氏の政治団体「泰山会」が事務所として使用していたのは周知の通り。いずれの階にも本棚があり、そこには数多くの書籍が並び、壁には高価そうな絵画が飾られていたという。政治資金で購入されたモノかは定かではないが…。

 それがこの日は一切なくなっていた! いまさら証拠隠滅? 1階部分には裸電球と大きめの棚が無造作に置かれているだけ…。絵画や書籍だけでなく、家財道具も見当たらなかった。

 2階の住居部分も真っ暗で人のいる気配はなし。窓には内側から目隠し用の板が張られていた。

 業者の車が自宅を離れたのは午後7時20分ごろ。去り際「一体何をしているのか?」と聞いたところ、作業員の一人は「第三者には言えない」と、どこかで聞いたセリフを連呼。事務所関係者もノーコメントで、常駐していたボックスの警察官は、この日を境にいなくなった。

 都議会で連日糾弾される舛添氏。マスコミに追い掛け回され、5月11日には都知事選挙など数多くの出馬歴のあるマック赤坂氏(67)がこの邸宅前で抗議活動を行った。

 それでも一向に辞める気配はなく「厚顔無恥」とやゆされてきたが、とうとう耐えられなくなり“夜逃げ”したのか? 

「いやいや、失踪どころか家のリフォームだよ、リフォーム!」

 そう証言するのは近くに住む男性だ。なんとこのタイミングで舛添氏は自宅のリフォームをスタートしたというのだ。別の近隣住民が続ける。

「騒がれる前から決まっていたみたい。老朽化しているので、大規模修繕するそうよ。工事費用もそれなりにかかるんじゃないかしら」

 一般的にリフォームの相談は半年前くらいから、業者と綿密に打ち合わせを繰り返し、行われるもの。半年前には、こんな立場になるとは思ってもいなかったに違いない。同時に「その工事費用もひょっとして…」と勘ぐってしまう人は多いだろうが、いくらなんでもこの時期にリフォームを行うとは…。世間の「辞めろ!」という声とは裏腹に舛添氏が辞任する気はこれっぽっちもなさそうだ。