元「ファンキーモンキーベイビーズ」のファンキー加藤(37)は、7日午前に都内で「W不倫騒動」の謝罪会見を行った後、大阪へ移動し、オリックス―中日戦(京セラドーム)の「プレ始球式」に登板し、マウンドから“謝罪”した。ニコリともせずにマウンドに立ち、打者・バファローブル、捕手・ドアラに向かってワンバウンドの投球を披露すると、マイクを握り「このたびはお騒がせして申し訳ありません。そんな中、始球式をさせていただき、本当にありがとうございました。ファンキー加藤でした」と頭を下げた。

 不測の事態で舞台裏も物々しいムードに包まれた。この日は映画「サブイボマスク」(11日公開)のPRだったが、急きょ加藤の事務所とオリックス側が対応を協議。当初、予定されていた劇中で演じる覆面着用を取りやめ、芸能関係の報道陣を球場に入れず、始球式後の囲み取材もなし。映画の告知はビジョンで流されるだけの寂しいものとなった。

 加藤は約30分前に十数人のスタッフに囲まれて球場入りしたが、通常張られる「○○様 控室」の張り紙も周囲への配慮から張られないまま。隣の控室が「ミス高知」らの高知県関係者でにぎやかだったのに対し、加藤の控室前は黒スーツ姿のスタッフが立つなどピリピリムード。始球式が終わると球団が用意した動線で足早に引き揚げた。

 オリックスでの異例の“厳戒態勢”にある球団関係者は「こんなことになるなら無理に(始球式を)やらなくてもよかったんじゃないか。他のスポンサー関係のお客さんにも気を使う。野球の場がおかしなことになってほしくない。勘弁してほしいわ」とポツリ。思わぬ“とばっちり”に困り顔だった。