米国フロリダ州のゴルフコースにとんでもない珍客が現れ、動画にまで撮影されて騒動となっている。

 5月26日、フロリダのバファロー・クリーク・ゴルフコースでプレー中だった一般客がコース上に入ってきたワニを目撃、そのあまりの大きさに驚いて動画と写真を撮影。ネットでアップしたところ、ワニの大きさに驚く人が続出した。巨体で悠々とコースを横切る様子は恐竜のようで、相当な迫力がある。

 このワニはフロリダに生息しているクロコダイル科の「アメリカワニ」ではないかと言われている。今回目撃された個体の大きさは約15~16フィート(4・5~4・8メートル)と、相当の大物。なお、アメリカワニは最大で6・5メートルもの大きさに成長するとのことだ。

 湿地帯が多いフロリダ州の水辺にはこのアメリカワニが生息していることが多く、住宅街に姿を現すこともあるという。玄関のポーチにいたり、家のプールの中で泳いでいたという事例も報告されている。メジャーリーガーのイチローも、フロリダのレントハウスに滞在していた時はワニがいないか確認しながら外に出ていたという。そのため、緑が多く池もあるゴルフコースにワニが出ることは、フロリダではよくあることなのだそうだ。

 凶暴な見た目に反して性格は臆病であり、人を見ると逃げてしまうことが多いそうだ。それでも刺激されたりすると襲ってくることもあり、実際に死亡事故も起きているので、ワニが生息している所には近寄らず、また見かけた時は刺激することなく見守るのがよいとされている。

 なお、このアメリカワニは中米にしか生息しておらず、環境破壊や害獣とみなされ駆除されることが多いため、生息数が激減しており、保護が必要な特定動物に指定されている地域も存在している。

 ワニの成長速度は早いが、ここまで大きく成長するにはそれなりの年月がいる。もしかすると、このゴルフコースに現れたワニも生存競争を生き延びてきた個体だったのかもしれない。

【関連動画】Giant Gator Walks Across Florida Golf Course
https://youtu.be/RXn1g0xtUMk

(提供=ミステリーニュースステーションATLAS)