舛添都知事 所信表明で「ファーストクラス、スイートルーム使わない」

2016年06月01日 13時51分

舛添要一都知事

 政治資金の私的流用疑惑に揺れる舛添要一東京都知事(67)が1日、開会した都議会定例会で所信表明を行い、疑惑について第三者に委ねた調査の結果を会期中に報告する意向を明らかにした。公用車を利用した週末の別荘通いが4月末に週刊誌で報じられたのを機に次々と政治資金問題が浮上して以降、本会議が開かれるのは初めて。定例会は15日まで続く。

 

 毎週金曜日の定例会見で記者の追及を受け、第三者の弁護士に委ねる調査の結果を待つとして詳しい回答を避けてきた舛添氏。今度は2月以来となる第2回の定例会で現員123人(定数127人)の議員たちに向き合った。

 

 多くの都民も会見での知事発言が説明不足だと感じている中、本会議は午後1時に開会。舛添氏はかねて高額すぎると批判されてきた海外出張費と公用車の一部不適切な利用、一連の政治資金疑惑について「都民のみなさま、都議会のみなさまに多大なるご迷惑をおかけしたことを心からおわび申し上げたい」と深々と頭を下げた。

 

 続けて、海外出張においては「航空機のファーストクラス、宿泊施設のいわゆるスイートルームは使用しないこととし、全体の経費について厳しく見直しを行っていく。随行職員も役割をしっかりと見極め、最小限の態勢とする」ことを約束。公用車は「厳格な運用を徹底して、都民のみなさまの疑惑を招くことのないようにしてまいります」とした。

 

 主に知事就任以前の政治資金の使途に関する問題には、元検事の「第三者」による調査中であると改めて説明するにとどめた。詳細には踏み込まず、「この結果は本議会での審議に間に合うよう公表し、ご説明申し上げたい」と期限を設定。そして再び頭を下げた。

 

 この日は所信表明と会期の決定などが行われ、各党による代表質問は7日に予定されている。最大会派である都議会自民党(56人)と第2党・都議会公明党(23人)の両与党からも厳しい視線が注がれているだけに、舛添氏にとっては試練の6月定例会に。共産党都議団は先月、地方自治法第100条に基づく“百条委員会”を設置して徹底調査することを議長に申し入れており、議会側の対応も注目される。

 

 舛添氏は知事就任から約4か月後に開かれた2014年6月議会の所信表明で、20年五輪の会場計画を見直す意向を突然明らかにして議員たちを驚かせた。2年後は“疑惑の百貨店”として追及される立場に転じてしまった。