更生を図るなら“女断ち”しろ!? 覚醒剤取締法違反の罪で懲役2年6月、執行猶予4年の判決が下った元プロ野球選手・清原和博被告(48)について、巨人時代に同僚だった元投手の野村貴仁氏(47)が5月31日、高知市内の自宅で取材に応じてコメント。「妥当といえば妥当。大魔神(佐々木主浩元投手)が(17日の初公判で)証言してくれて(懲役が)3か月ぐらい減った。自分では懲役3年、執行猶予5年(の予想)だった」と判決に言及し、究極の更生策も披露した。

 判決では保護観察付きの執行猶予とはならなかったため、更生できるかは清原被告の意思によるところが大きくなる。約10年前、自身も覚醒剤事件で有罪判決を受けた野村氏はこう力説する。

「気持ちが弱かったらまず無理。警察に『やりそうです』と電話して守ってもらうか、もう気合でやめるしかない。自分が拘置所にいるとき、ある女子高生が気合でクスリを流し台から捨ててやめたという話を聞いた。清原もそういう強い気持ちを持たないといけない。お酒と同じ。周りが飲んでいても自分は飲まないとか、周りでクスリをやっていても自分はそこで手を出さないとか…それができればやめれたということ」

 さらには、現役時代から有名だった清原被告の“女癖”にまで言及。

「クスリは女と遊びたいから始めた。性欲が出てきたらプラスアルファでシャブが欲しくなる。スケベなことを考えるとクスリを想像するから、女遊びはやめること。これは基本」と“女断ちのススメ”も展開した上で、最後には「どうしてもならチンコを切るしかない!」と断言した。

 そして「それでもアカンのなら、寺で修行すればいい。たとえば比叡山・延暦寺の千日回峰行。あれをやり遂げれば誰もが(更生は)本物と見てくれる」。この修行は山中で7年、計1000日かけて行われる唯一無二の荒行として名高い。途中に「堂入り」という9日間の断食、断水、不眠を課せられ、不動真言を唱え続ける厳しい修行で、過去に達成した者は13人のみ。いくら何でもという難行だが、それくらい真摯な気持ちで更生に努めろ!というわけだ。

 初公判で清原被告は、覚醒剤に手を出した経緯に関して「現役時代はストレスやプレッシャー、不安を野球で解決できたが、引退後は解決方法がなくなった。ヒザの故障もあり、自分の弱さで薬物に負け、引退後間もなく使い始めた」と供述。当時これに異議を唱えたのが野村氏で、現役時代から使用していた疑いを改めて呈した。

 一般に、覚醒剤を使用する動機は性的快楽の追求が多いとされ、清原被告も逮捕後、“シャブセックス”におぼれた過去が報じられている。清原被告のケースが法廷証言通り、「ストレスとプレッシャーの解消」を求めてだけの使用ならともかく、性的欲求も目的ならば、更生の道はさらに険しくなる。

 モデルの亜希(47)と一昨年に離婚し、逮捕直前まで交際していたハーフ美女とも別れたといわれる清原被告。真面目な交際は別として、女遊びを断てるのか。

 更生プランを提言した野村氏は清原判決前日の5月30日に自ら散髪し、これまでと打って変わって爽やか短髪に変身。すでにプロ格闘家としての転身デビューも視野に入れるなど、活動的だが、今回の発言を清原被告はどう聞くか――。