ジャーナリスト・池上彰氏(65)が30日、舛添要一都知事が退任した場合の「東京都知事選出馬」の噂を、大阪の地で完全否定した。

 池上氏はこの日、テレビ大阪で行われたテレビ番組「池上彰の世界を知れば大阪が変わるニュースショー3」(6月25日午後6時59分、関西ローカル)の収録に参加した。

 東京都民である池上氏は、政治資金の私的流用疑惑が絶えない舛添氏について問われると「あー、うっかり知事のことを言うと、まるで都知事選挙に出る野心があるんじゃないかと誤解をされるので、コメントは控えさせていただきます。出る野心はまーったくありません」とおどけ、報道陣を笑わせた。

 一部アンケート調査などでは、舛添氏が辞職に追い込まれた場合の、後任として期待する声が出ている池上氏だが「私はニュースをわかりやすく解説はできるかもしれませんが、都知事は行政のトップ。能力が全く別だと思ってますので、行政のトップなんて仕事は務まりませんよ。ありえないですね。私は取材する側ですから、都知事選挙の特番はやるかもしれませんが」と笑った。

 同番組は、大阪がワースト1位となっているさまざまな問題を、海外の事例をヒントに池上氏が解説。大阪の進むべき道を提示する。池上氏は「いかに悪いかという自虐的な話を、みんなで笑い飛ばしながら考えることができるって、大阪の包容力ですよね。大阪じゃないと成立しないです」と、3回目の出演となる同番組を絶賛した。

 またこの番組には、吉本新喜劇座長の小籔千豊(42)も出演。月の大半を東京で過ごすようになったものの、住民票は大阪に置いたままという小籔は「こういう特番が続くのはうれしいんですが、この番組が続くのは大阪がワーストだらけということなので、大阪の人間としては複雑です」と苦笑していた。