三重県志摩市で26日に開幕した伊勢志摩サミットは、安倍晋三首相(61)が各国首脳を伊勢神宮内宮で出迎えるところからスタートした。内宮前には地元住民が集まり、首脳たちが車で通り過ぎるたびに歓声を上げた。

 そこに現れたのは「大人力検定」でおなじみのコラムニスト・石原壮一郎氏(53)だ。三重県出身の石原氏は2013年に伊勢うどん大使に就任。サミットに便乗し、首脳たちに地元名物をアピールしにきたという。

「伊勢うどんは世界平和と共通点があります。太くて柔らかい麺がタレと絡まりおいしくなるように、各国の価値観や宗教が絡まって世界平和につながるのです」(石原氏)

 1台ずつ車に乗って内宮に入っていく首脳らに向かって、石原氏はお土産店で買った伊勢うどんを片手に沿道から猛アピール。

「オバマ大統領の顔は見えませんでしたが、きっと『ワッツ・イセウドン?』と気になっていることでしょう。首脳の皆さんに伊勢うどんを食べていただき、世界に広まってほしい」と、オバマ氏の心の声が石原氏には聞こえたという。

 数時間後、首脳たちがサミット会場に行ってしまい“嵐が去った後”のようになった内宮前の商店街「おかげ横丁」だったが、突如として人だかりができた。どこかの首脳がお忍びで来たかと思いきや「おかずクラブです。日本テレビの『世界の果てまでイッテQ!』の撮影だそうです」と商店街関係者が興奮して話す。

 ある飲食店に浴衣姿のおかずクラブやいとうあさこ(45)が現れ、地元住民や観光客が殺到。商店街を練り歩くと、大名行列のようにゾロゾロと人々が後に続いた。

 女性観光客が「今日来て良かった。思い出になる」と言えば、地元住民も「オバマさんよりすごい」とニッコリ。現地のサミット狂騒曲も、27日で終わりを迎える。