苦節20年の遅咲きキモ芸人・永野(41)が26日、都内のポニーキャニオンでホラー映画4作品のブルーレイ&DVD発売PRイベントに出席した。

 永野は“食人族”に扮し「タイムカードを押したように、ただ旬の芸人が出てくるやっつけ仕事の会見ではない。僕は本当に癖の強いホラー作品が好きなんで。すかした登場人物が食人族に食われたり、ひどい目に遭うのを見るとスカッとする。お笑いは流行していたからやっただけで、お笑いより普通にホラーの方が好き」とアピールした。

 売れて収入が増え、長年割り勘だった後輩との飲み代も、わずかに永野が多く出すようになったという。

「後輩からは『奇跡が起こった』と写メを撮られた。SNSでは大学生から『お前みたいな芸で飯食えていい気なもんだな』とイヤミを言われる。でも、嫌われてもいいから、とにかく芸人として爪痕を残したい。ま、今は売れてしっかり勝ち組だし、最終的には仕事しなくてもCMやブログで食える人になりたい」とまくしたてた。

 だが、売れていいことばかりではない。

「金が人間関係を狂わせるとわかった。人間不信になり、仲のいいスタッフと飲む時も、レコーダーを持っているのでは、と警戒してチェックする。揚げ足取りされそうなので。だから孤独になった。それでも金もらえるなら別にいい」と屈折した人格を露呈した。

 さらには「人を食ったやつなら、今まで行った地下ライブシーンで腐るほど見てきた。自称天才とかね」と自らの体験を語り「食人モノのホラーを見た後、池袋で先輩とモツを食ったが、さすがにきつかった」と苦笑した。

 食人、洗脳、侵略、呪殺をテーマにした「グリーン・インフェルノ」(発売中)をはじめ、「サクラメント」「スナッチャーズ・フィーバー」「イット・フォローズ」は今夏発売される。