関西テレビは25日、決算役員会を開き、福井澄郎代表取締役社長(68)が大阪市内の同局で記者会見を行った。

 同局の情報番組「にじいろジーン」(土曜午前8時30分)のMCで現在、同番組を休養中のベッキー(32)の復帰については「番組というものは生き物で、テーマも出演者も違います。その一つひとつを社長の私が指示を出すというのはあり得ない。その判断は現場に任せている」と明言を避けた。

 ベッキーは先日、TBS系「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」で復帰を果たし、騒動が一段落したとする見解もあるが「何をもって一段落とするかはわからない」とした上で、「ベッキーさんのプライベートは、我々が口出しできるものではないし、ご自身で解決していただかないといけない。いろんな報道を拝見しておりますが、それ以上のものではない」と話し、事態を静観しているとの認識を示した。

 一方、SMAPの解散騒動に揺れた「SMAP×SMAP」(月曜午後10時)については「当然続けるべき素晴らしい番組と思ってますし、20年続けてきた番組なので、それなりの風格と品格を持っている。番組の力がなくなったり衰えたりとは全く感じないので、新しい境地を開いてほしい」と期待感を述べた。

 また、熊本地震の取材の際に同社の中継車が割り込み給油を行った件については「多くの皆さんからお叱りを受けた。被災者の皆さんの感情を逆なでする行為であり、本当に申し訳ないと思っています」と改めて謝罪。今後取り組むべき課題として「取材の心構えについて社員教育をもう一度やり直し、組織的にも大災害時における応援態勢の組み方を再検討しないといけない」と話した。