俳優・阿部サダヲ(46)と女優・竹内結子(36)が25日、東京・新宿区の新宿ピカデリーで映画「殿、利息でござる!」の大ヒット御礼舞台あいさつを行った。

 江戸時代、重税に苦しむ仙台藩吉岡宿の百姓と商人が1000両(現在の貨幣価値で約3億円)をかき集め、それを仙台藩に貸し付けた利ざやで窮状を脱したという250年前の実話を映画化。興行収入は6億円を超えるヒット作となった。

 主演の阿部は「幅広い方に見ていただけるのがうれしい。今までないぐらい、宣伝をいっぱいしたんですよ。頑張ったなーと思って、声を掛けられる機会も多いんですけど『見たよー。新・お江戸でござる』と言われるんですよ。続編みたいになっちゃって。もっと宣伝、頑張んなきゃなって思いました」と笑わせた。

 大声援を受けた竹内は「言うこと飛んじゃった(忘れちゃった)」と照れ笑いで観客をなごませた。

 阿部は「結構、ふざけたポスターとかやった。いい意味で裏切られたという声がありました」と反応の良さに満足そう。竹内の役柄の印象を聞かれると「街の男たちはだいたい好き。竹内さんのスケジュールが出ると、みんな前の日からニヤニヤしていた。『告白しろよ!』みたいなノリになってました」と舞台裏を明かす。

 竹内も「役が良かったのかな。まあ、竹内結子を褒めていただいたということかな。うれしいです」と笑った。