“コント芸日本一”を決める「キングオブコント2016」の大会開催決定会見が25日、東京・赤坂のTBS本社で行われ、前年覇者のお笑いコンビ「コロコロチキチキペッパーズ」(ナダル=31、西野創人=24)らが出席した。

 プロ・アマ、芸歴問わず、所属事務所の垣根を越えてエントリー可能な同コンテスト。今年で9回目を数え、優勝賞金は例年通り1000万円だ。

 これまで前年覇者は翌年の大会出場を辞退してきたが、コロチキ・西野は「僕らも(出場を)正直迷っている。出たいんですけど、勝負できるネタがなくて。言い訳じゃなくて、ついこの前(キングオブコント)優勝から7か月休みなくて、ロケとかテレビで頭がパンパンになってて、いいネタが思い浮かばなかった」と明かした。

 エントリー条件について、西野は「勝負できるネタを考えますけど、できるか。でも、守りに入ったらダメ。またまた(優勝を)狙っていきます」と宣言したが、ナダルは「挑戦をやめたらそこで終わるけど…。出られたら出たいけど、去年ほどのワクワクしたネタがない」と連覇にやや歯切れが悪かった。

 わずか結成4年目で優勝したコロチキ。西野が「ほんとにシンデレラストーリーとはこのことだな、と。何もかもがガラッと変わりました。仕事量は月1本あるかないかが30本になったり」と驚けば、ナダルも「ずっと週1回の舞台に合わせてネタ合わせをして、ずっとバイトや休みだったので」と振り返った。

 過去に優勝効果で「月給が200万円になった」と明かしたナダルは「それまで月10万もらってて、20倍で200万に。ほんとにこんなことなるんだなって…」とまだ信じられない様子だった。

 500万円ずつ分け合ったという優勝賞金の使い道は? 西野が「僕は実家がビンボーで養成所のNSC(吉本総合芸能学院)の入学金をおばあちゃんに借りたので、おばあちゃんに入学金を返しましたね」と明かすと、ナダルは「親に半分あげようとしたけど、断られた。お金を直接やるのはいやらし過ぎると。旅行とか買い物とかで返そうとしたけど、旅行に行く時間もないので。でも、自分には8万円の長財布を買った…すいません」と苦笑いした。