無名女優としてデビューしながらハードなプレーが評価され、様々な賞を受賞するトップ女優にまで上り詰めた“レジェンドAV女優”上原亜衣(23)がストリップ界の救世主となった。

 先ごろAV活動に終止符を打った上原が、最後の舞台に初体験となるストリップを選んだことは本紙既報通り。1日からの期間限定公演(東京・台東区の浅草ロック座)は20日に最終日を迎え、フィナーレ後に引退セレモニーが行われた。

 この日は親交のある女優仲間8人(波多野結衣、小島みなみ、紗倉まな、大槻ひびき、吉澤友貴、尾上若葉、川上奈々美、きみと歩実)が祝福に駆けつけ、「泣くつもりはなかったのに…。最後の舞台を見てすごく感動しました」(波多野)、「頑張ってきた数年間は誰にも分からないつらいことがあったと思います」(紗倉)などと声をかけられた上原は号泣。「明日から普通の女の子に戻るので、私から何かを発信することはないと思いますが、私のことを忘れないでください」とスピーチした。

 ストリップ関係者は「これだけ豪華メンバーが集っての盛大なセレモニーは業界初」とした上で、上原の業績を次のようにたたえる。

「業界全体が人気低迷に直面している中、20日連続大入りの劇場新記録樹立にも頭が下がりますが、今回の公演には女優仲間が続々と応援に駆けつけました。こんな現象は初めてで、その中には初めてストリップを見て『感動した』と涙した人も。『私も舞台に上がりたい』と思うAV女優は増えていきます。これから人気が復活する起爆剤になるのは間違いないでしょう」

 もちろん、新規の客を開拓した貢献度も忘れてはならない。上原は女性ファンも多く、今回の公演中は連日通いつめる女性客も目立ったほどだ。

 早くも復帰を望む声が上がっているものの「これが最後の機会」と完全引退の決意は変わらない。“亜衣ロス”の日々が続きそうだ。