辞任カウントダウン…ポスト舛添に元妻・片山さつき氏浮上

2016年05月21日 06時30分

片山さつき参院議員

 政治資金の使途で様々な疑惑が噴出している東京都の舛添要一知事(67)の辞任を踏まえた“ポスト舛添”の動きが早くも出てきた。しかも、そのリストには元妻の自民党・片山さつき参院議員(57)の名前まで浮上。このところ、ワイドショーや週刊誌などで元夫を「品性ゼロのうえ寄生癖がある」などと徹底非難し始めた片山氏が、都知事のイスに座る可能性が出てきた。

 もはや“火ダルマ”となった舛添氏の疑惑については19日、市民団体「政治資金オンブズマン」(共同代表・上脇博之神戸学院大教授)が、政治資金規正法違反などの疑いで、舛添氏と元会計責任者男性に対する告発状を東京地検に送った。

 告発状によると、舛添氏は男性と共謀し、知事就任前に代表を務めていた「グローバルネットワーク研究会」(解散)の2013年と14年の収支報告書に、「会議費用」として計37万1100円を千葉県木更津市内のホテルに支出したと記載。だが、実際は家族旅行だったため虚偽記入に当たるとしている。

 ほかにも美術品の購入費や私的な飲食費を政治資金として処理した点も虚偽記入と指摘。政治団体が解散した際、美術品などを横領した疑いもあるとしている。

 検察は犯罪の疑いがあるとみれば捜査に動きだすことになるが、東京都議会でも共産党議員団が「政治資金疑惑に関する舛添知事への公開質問状」を提出。家族旅行の宿泊費問題をはじめ、ネットオークションでの美術品購入などを追及する。

 こうなると、本来は舛添氏を支援する側の自民党も辞任を見越した“ポスト舛添”選びに着手せざるを得ない。

 政府関係者は「当初、安倍首相は舛添知事を守る方向だったが、今では『遅かれ早かれ辞めるだろう』と方向転換している。来年は都議会議員選挙もあり、自民党としては最小限のダメージに抑えたいのが本音です」と、すでに“舛添切り”にシフトしたという。

 こうなるともはや“ポスト舛添”選びにも着手しているといい、具体的な名前が浮上しているが、舛添氏の元妻まで候補にあがっているというから驚きだ。

「東京選出の自民党国会議員は石原伸晃経済再生相や小池百合子元防衛相らがいますが、このところ元夫の舛添氏をテレビや週刊誌で攻撃し、主婦層の支持をガッチリつかんでいる片山さつきさんもいる。『片山さんの目もあるかもしれない』と名前を出す人がいます」(同)

 片山氏は、舛添氏の疑惑発覚以降、ワイドショーや週刊誌で元夫を徹底批判。週刊誌では、給料から毎月5万~10万円を渡していたことまで明かし「彼にとっては他人は利用する、寄生する対象でしかない」とまで言ってのけた。

 1986年、大蔵省(現財務省)に勤めていた27歳のときに10歳年上で当時、東京大学助教授だった舛添氏と見合い結婚。だが、舛添氏の暴力が始まり、わずか3か月で離婚を考え始めたといい、弁護士を立てて、2年3か月後に離婚した。

 片山氏が封印していた舛添氏の過去を暴露したのは、自民党としての“舛添降ろし”と、あわよくば“次は私”の意味合いもありそうだ。

「片山氏の暴露は、党内外へのアピールと受け止められています。舛添氏が都知事選挙に立候補したとき、彼は自民党を除名になっていたのに、片山氏は後方支援せざるを得なかった。そんないきさつもあって今は、ここぞとばかりに積年の恨みつらみを爆発させているのでしょう」(自民党関係者)

 舛添氏は週1回定例の記者会見を20日に行い、一連の疑惑について釈明。それでも、辞任へのカウントダウンは始まっている。そして元妻の片山氏が後任を狙っているとなれば話題性は十分だ。