芸歴21年の遅咲き芸人・永野「中年の星みたいに言うのはやめてほしい」

2016年05月18日 10時00分

“キモおもしろい”と評判の永野

 今年に入って最もブレークした芸人といえば永野(41)だと思う人が多いだろう。長い髪に怪しげな笑みを浮かべ、歌い踊るという芸風で“キモ芸人”といわれたが、最近はテレビやイベントなどに引っ張りダコ。実は芸歴21年という大ベテランで、その間、ほとんど表舞台に登場したことがなかった。永野を直撃すると「このインタビューで、僕はミック・ジャガーの“生まれ変わり”ということが分かりました!」と、独特の表現で大喜びしている。

 ――ブレークするまで、お笑いだけで生活できた時期は

 永野:全くない。何でやめなかったんだろう? よく“苦節10年”とか言うけど、10年なんて早い。自分は「いつか売れる」なんて全く思ってなくて、つぶしが利かなくてやめられなかった感じ。

 ――40歳を過ぎて売れるのは異例だ

 永野:でも「中年の星」みたいに言うのはやめてほしい。そう言う人に限って、21年間、全く相手にしてくれなかった。手のひら返しだらけですよ。急に「友達だった」とか言う人が増えて、より心を閉ざしてます。まあ20年以上やってると、スベっても何とも思わなくなる。殴られるかもしれないけど、殺されるわけじゃないし。

 ――カルト芸人ともいわれた

 永野:イヤでしたね。でもそう呼ばれてた芸人が、子供から人気が出るなんて。みんな学校で歌ってるらしい。ラッセンとか、イワシのマネを。今は僕のことを「売れるわけない」ってナメてた人がショック受けているのが気持ちいい。

 ――芸人仲間は

 永野:みんな「まさか売れるとは」と言ってる。後輩に「売れると思わなかったけど、付き合ってました」と言われて、ショックでした。ただ僕がブレークして、売れてないヤツらが「自分もいけるかも!」って勘違いしてるから「それはない。僕は才能あったけど、君たちはただアングラなだけ」って言っときました。


 ――18日にはDVD「Ω」をリリースする

 永野:去年の12月31日までに1000枚予約が入ったらDVDを出すという話になって、12月半ばくらいに達成しました。まさかこんな傑作が生まれるとは(笑い)。ほかの芸人は今後、恥ずかしくてDVDを出せないと思う。今後は「Ω以前、以後」で時代が分けられるでしょう。

 ――昨年暮れはもうブレークしていた?

 永野:いや、まだ芸人としての収入は何百円というレベルでした。

 ――ところで独特の動きは、誰かの影響?

 永野:いや、芸人は特にないです。そもそも芸人には相手にされてないし。僕、ロックとホラー映画が好きなんです。何でお笑いやってるのか分からない(笑い)。

(ここで本紙カメラマンが「動きがミック・ジャガーに似てる」と指摘)

 あっ、確かにそうかも(と言いながら「Start Me Up」を踊りだす)。あっ、ホントだ。似てる~。僕の芸風、無意識のうちにミックが降りてたんだ! そういや、おカネのことしか考えてないという共通点もある(笑い)。もはや僕は、ミックの“生まれ変わり(生き写し?)”ですよ。教えてくれて、逆にありがとうございます。これからは僕のことを“ミック”と呼んでください!