海の底はまだまだ未知の現象が多い。近年でも深海調査で新種の生物が発見されたり、詳しい生態が未だ不明の生物は沢山存在している。

 海に現れるモンスターと言えば、人魚が世界的に有名だが、2012年7月、米海洋大気局(NOAA)は突如、伝説の人魚が実在するかどうかをめぐって、人魚の存在を裏付ける証拠はないと公式見解をウェブサイトに掲載した。唐突な発表に世界中が違和感を感じたが、NOAAの報道官は「最近、人魚についての質問がいくつか寄せられたから」と回答した。

 2009年09月から、イスラエルハイファの近くで人魚目撃事件が多発している。報道によると、イスラエル・ハイファの近くのキリヤット・ヤム(Kiryat Yam)という場所で、数か月間に、何十件もの人魚目撃例が報告されているのだ。

 人魚は、夕方に出現するらしく、まるでイルカのように海中からジャンプし、泳ぎ回った後、再び海中に消えてしまうらしい。地元自治体は、人魚との共存共栄を図りたいといいながらも、「もし人魚の実在を証明(明らかに確認できる写真撮影など)すれば、賞金100万ドルを差し上げる」と表明する騒ぎなっている。

 実は2012年の5月イスラエルの海岸で人魚のような生き物が目撃されるという事件があった。人魚は人間に見られているのに気づくと、すぐに海に潜ってしまったという。さらにグリーンランドでも、今年3月に地質学者と元NOAAの生物学者が乗り込んだ海底調査艇が人魚に襲われるという事件が発生している。グリーンランドの深海調査を行なっている最中に、五本指が確認できる水中生物が調査艇に体当たりしたのだ。この動画は驚きをもって世界中で紹介されたが、こちらに関しては残念ながら4月1日記念のモキュメント、つまりフェイク動画であることが判明している。