タレントの黒柳徹子(82)が14日、東京・日比谷野外音楽堂で行われた「第25回 南こうせつGREEN PARADISE」のシークレットゲストとして登場し、12日に肺炎による多臓器不全のため死去した演出家・蜷川幸雄さん(享年80)をしのんだ。

 黒柳は、俳優への厳しい指導で知られる蜷川さんが、自分は演技が下手な役者だったと気にしていたことを明かした。

 若いころから故人を知る黒柳は「あの方が演出家になる前に(役者として活動し)NHKで、ずっとご一緒していた。その後、会うたびに『あのころ僕は下手だったろ?』と言うんです。それは言わない約束だったんですけど…」と、ちゃめっ気たっぷりに秘話を公開。演出家として世界的に有名になった蜷川さんとも交流は続き「仲良しで『徹子の部屋』(テレビ朝日)に何度も来てていただきました。本当に損失だと思います。残念でたまりません」と悼んだ。

 そして「ここ(鼻)から管をつけられていらしたのでね、あ、どこか悪いのかなと思ってましたけど…、あの方のことだから何があっても大丈夫だろうなと思っていました…。本人も悔しいと思っているだろうなあ」としのんだ。