17日に東京地裁で開かれる元プロ野球選手・清原和博被告(48)の初公判の一般傍聴情報が、11日に同地裁から発表された。東京・霞が関の裁判所に近い日比谷公園で整理券を配布し、抽選を行う。席数は20程度とみられ、仮に1万人が駆けつけたら倍率は500倍となる。

 覚醒剤取締法違反事件で、使用と所持、譲り受けの3つの罪に問われた清原被告。あと1週間を切った注目法廷は午後1時半に開廷する。傍聴希望者の抽選が行われる場合、通常の裁判なら30分前程度に締め切られる。清原被告の初公判はそれが午前11時。大人数の希望者が見込まれるため、スペースの広い日比谷公園で整理券が交付されることになった。

 裁判所のホームページによると、交付開始は午前9時半。日比谷公園の祝田門近くで配布され、当選番号は4か所で掲示される。開廷時刻の午後1時半は、民放のワイドショーが放送される直前とあって、テレビでも法廷情報が生放送で伝えられる“大イベント”になることは間違いない。

 近年の著名人裁判では一昨年8月、覚醒剤など薬物事件の歌手ASKAの初公判に雨の中、2646人が21の一般傍聴券を求めて集まり、倍率は約126倍だった。2009年10月、覚醒剤事件で被告となった女優酒井法子の初公判は歴代2位となる6615人が詰めかけ、約330倍を記録した。

 これらはいずれも東京地裁で行われ、歴代1位も同地裁で1996年4月にあったオウム真理教元教祖・麻原彰晃現死刑囚の初公判で、48席を1万2292人が求めて並んで、約256倍の倍率となっている。

 清原被告が裁きを受けるのはASKA裁判でも使用された425法廷。傍聴席は42とみられ、一般向けは20席程度になりそうだ。「清原さんの時は計算できないぐらい、いっぱい傍聴したい人がいるらしい」といった話も聞かれるだけに、麻原死刑囚レベルの人出となれば倍率は500倍の数字が出るかもしれない。