NHK大河ドラマ「真田丸」が、8日放送分で19・1%をマークし、これまで日曜夜8時は独壇場だった日本テレビが誇る看板番組「世界の果てまでイッテQ!」(同17・8%)をついに追い抜いた。

「ここ最近は視聴率で『真田丸』とまさに接戦でした。その差はなくなって、ついに1週間前に並んだのです」(広告代理店関係者)

 この1か月間の視聴率を比べてみると、4月3日がイッテ=16・0%、真田丸=17・5%、同10日がイッテ=17・5%、真田丸=17・1%、同17日がイッテ=19・4%、真田丸=18・3%、24日がイッテ=17・9%、真田丸=16・9%と、確かに“抜きつ抜かれつ”のデッドヒートだ。

「4月3日放送は『鉄腕DASHでイッテQ!行列のできるしゃべくり』という合体番組だったため、厳密な比較はできないが、5月1日放送に関しては、イッテ・真田丸とも17・0%とまったくの“同率”でNHK内はお祭り騒ぎですよ。なんたって天下の『イッテQ』と並び、その勢いでこのまま追い越すとみられていました」(制作関係者)

「真田丸」の好調の要因としては主役・真田信繁(幸村)役の堺雅人(42)よりも、父・昌幸役の草刈正雄(63)の好演といわれているが、最近は豊臣秀吉役を喜々として演じる小日向文世(62)の存在感も増してきた。

「確かに“小日向秀吉”の評判が良く、歴代の秀吉のキャスティングの中でもドンピシャと評判。いまや主役を食ってしまったとさえいわれています」(ドラマ関係者)

 そしてついに、真田丸が追い越し、今後も視聴率アップが確実視される関ヶ原の戦いや大坂夏の陣など、見どころ満載。NHKが“裏番組”の強敵「イッテQ」を撃破した形だ。対する日テレ側は対応策が迫られる。

「『イッテQ』は今の日テレの視聴率3冠王を支える礎の番組。それが『真田丸』に負けたとなれば、日テレの勢いも止まりかねない。断念していたイモトアヤコのエベレスト登頂企画の再始動で迎え撃つ覚悟です」と関係者は気を引き締めている。

(視聴率は関東地区、ビデオリサーチ調べ)