先月26日に虚血性心不全のため44歳で亡くなった芸人・前田健さんの通夜が2日、都内の斎場で行われ、堺正章(69)や南野陽子(48)ら親交があった多くの著名人が弔問に訪れた。

 今年1月、所属事務所の新年会で前田さんと会った堺は「会って話しましたけど、弱っている感じもなかったです。(前田さんは)ちょっとシャイでね。あんまり前に出てくる人じゃなくて、そういうところが常にいい人だなと思っていた。志半ばで、これから大きく花咲いていく人間だったので、本人としては無念だったんじゃないかな」と話した。

 南野は前田さんがデビューする前に知り合い、前田さんのステージをひと目見てファンになったという。歌の振り付けもしてもらったが、2か月に1回ほどのペースでプライベートでも会うなど、公私ともに親密な付き合いを続けた。「ビックリしました。眠っているお顔を見ても、現実なのに現実なのか分からない、不思議な感じです」

 南野から見た前田さんは「とても寂しがりやでナイーブで、人の感情を察することができる優しい人」だった。「後輩でしたけど、先輩のように頼もしくて、お説教してくれることもありました」と明かした。

 芸人・青木さやか(43)は上京した時に初めてできた友達が前田さんだったという。青木の前の夫を紹介してくれたのも、前田さんだった。まだ現実を受け入れられない様子で「とっても大事というか、一部がなくなったような感じです。友達でしたし、お兄ちゃんのようでしたし、お姉ちゃんのようでした。ケンカもよくしました」。

 また、芸人のハチミツ二郎(41)は今年1月に会った時に「ちょっと元気なさそうだなというのはあった。長年の付き合いがあるので、ちょっと顔色が悪いなと」と“異変”を感じていたという。前田さんのことをよく知るハチミツは「(前田さんは)力道山先生がもっとも好みで、その下が(カンニング)竹山さん、サンドウィッチマンの伊達さん。新日本プロレスの永田(裕志)選手とか。俺はあんまり好みだとは言われなかった」と“素顔”を明かした。