当代きっての人気俳優、堺雅人(42)が尊敬するばかりか、芸能界の父と慕っているのが小日向文世(62)だとか。NHK大河ドラマ「真田丸」で共演中の2人だが、どんないわくがあるのか――。

「堺が大河の前にTBSから再三、『半沢直樹』続編のオファーを受けていたのは有名な話です。にもかかわらず『真田丸』を受けた理由は、小日向が豊臣秀吉役で出演することを知ったからなんですよ。堺は『生まれ変わったらコヒさん(小日向)のような役者になりたい!』としょっちゅう言っていますからね。実はある時期、業界では『あの2人はできているんじゃないの』と噂されたこともあった。それほど仲がいいんです」(芸能プロ関係者)

 堺と小日向の接点についてテレビ関係者は「仕掛け人は脚本家の三谷幸喜です。2004年に放送されたNHKの大河『新選組!』で2人の顔が似ているから面白いとプロデューサーにキャスティングするよう掛け合ったんです。実際、打ち上げで2人が並んでヅラをかぶった写真を撮ったら本当にそっくりだった。どっちがどっちだかわからないほど。以来、2人は運命の出会いだと思っているようです」(関係者)

 そんな2人だけに「真田丸」の収録現場は、常に笑いに包まれているとも言われる。

「天下をほぼ手中にした秀吉役の小日向を中心に物語が展開するんです。堺演じる真田信繁(幸村)は秀吉に気に入られ、警護役でそばに仕える。毎回、コントのようなやりとりが用意され2人のアドリブも随所に織り込まれています」(事情通)

 もちろん和やかな場面だけではない。手に汗握るシーンもある。

「秀吉は信繁を信頼しているが、内心は、好意を寄せる茶々(竹内結子)との関係を疑っているんです。2人が一緒のところに出くわし、刀に手を掛け斬り殺してしまうんじゃないか、というくらいの怒りを見せる。長くて緊張感のあるシーンになった」(NHK制作関係者)

 堺と小日向の関係を知りながらドラマを見るとまた、違った興味がわいてくるはずだ。