「ゲスの極み乙女。」のボーカル・川谷絵音(27)との不倫騒動で日本中に衝撃を与え、芸能活動休止中のベッキー(32)が“宿敵”「週刊文春」編集部へ直筆の手紙を送っていたことを27日発売の同誌が報じた。騒動からやがて4か月、ようやく事態が沈静化している今になって、なぜベッキーはこの件を初報した週刊誌に手紙を書いたのか? 舞台裏を探ると、本紙が報じた“今秋復帰”へ向けての計算が見え隠れする。

 週刊文春によると、ベッキーの手紙が届けられたのは4月22日。郵送ではなく、所属事務所「サンミュージックプロダクション」の相澤正久社長から同誌デスクへ直接手渡されたという。

 ベッキーは同誌からインタビューを事務所を通じ再三申し込まれたが断り、代わりに便箋5枚にわたり現在の心境を手紙にしたためた。文中では、同誌の記事を受けて1月に行われた会見で発した「川谷とは友人関係」との表現は不適切と認め、「私の行動を考えると恋愛関係だったと言うべきでした」と素直に謝罪した。

 会見については、スポンサーへの配慮から事務所幹部が急きょ実施を決めたが、ベッキー自身は反対していたようだという民放関係者の話も文春は掲載している。一部では「川谷への思いは揺らいでいない」と伝えられたが、本人は「川谷さんへの気持ちはもうありません。文春さんで奥様が話された記事を読み、そこで初めて奥様のお気持ちを知り、自分の気持ちの整理がつきました」と決別の決意をつづった。

 ベッキーは川谷の妻にも謝罪の手紙を送ったが、妻は受け取りを拒否。1対1で直接謝罪する意向も示している。

“ゲス不倫騒動”が収束に向かって動きだしたのは確かなようだが、なぜこのタイミングでベッキーは文春に手紙を渡したのか。急展開を迎えた舞台裏を探ると、本紙が23日発行で報じた“今秋復帰プラン”が垣間見える。

「5億円ともいわれるCMなどの違約金などで事務所の損害は甚大。これ以上ベッキーを休ませておく余裕はない。すでに復帰に向けたテレビ各局との話し合いは始まっているといわれていますが、何よりベッキー自身が早期復帰への強い意欲を持っていることは間違いない。その思いが、自分を休業に追いやった文春に手紙を書く動機になったのでしょうね」(テレビ局関係者)

 復帰の場として最有力視されるのが、既報したように、毎年9月に放送されている有吉弘行の特別番組「有吉の夏休み密着100時間inハワイ」だ。1月23日までレギュラー出演していた毎週土曜日の「にじいろジーン」(ともにフジテレビ系)も秋復帰が関係者の間でささやかれる。秋まで時間も長くはないだけに、一刻も早く収束させたい意向もあるだろう。

「文春の報道で、稼ぎ頭のタレントを休業に追い込まれた事務所の社長自らが手紙を持参した意味は大きい。じくじたる思いはあるでしょうが、ベッキーは同誌で『気持ちの整理もつかないまま会見の場に立ちました』と明かしている。スポンサーへの謝罪ありきで事務所が無理やり会見を開いてしまったことに負い目を感じ、今も懸命に事務所関係者はテレビ局などに謝罪を続けている。それでなくても経費削減の厳しい指令が下りている状況だけに、将来に悲観したスタッフの流出も心配されている」(同)

 年内いっぱいの休業も噂されるベッキーの今回の行動は、事務所の窮状を考えてのことなのかもしれない。

 一方で、不倫相手の川谷はいまだ会見などで謝罪せず、文春のインタビューでは「誰に謝罪すればいいんだ」とブチギレるなど“反省なし”と取られかねない姿勢を貫いている。

 今秋復帰にも影響しそうだが、前出のテレビ局関係者は「ベッキーの事務所関係者は、川谷が不倫騒動について開き直るような発言をしないように厳重にクギを刺しているみたい。川谷の言動は復帰計画に水を差しかねないから」と話す。

“宿敵”への手紙がお茶の間への復帰を後押しできるか――。