「第8回沖縄国際映画祭」が21日開幕し、お笑いコンビ「ピース」又吉直樹(35)の芥川賞受賞作「火花」が原作のNetflixオリジナルドラマが特別上映された。

 上映後には主演の俳優・林遣都(25)らが舞台あいさつを行った。林は「又吉さんが見てきた、火花のように散っていった芸人さんたちへの思いが強く詰まった作品。そのカッコいい生きざまを芸人さんたちにも見ていただきたい」とアピール。続けて「『生きている限りバッドエンドはない』という強いメッセージも込められていると思う。それは世界中に通じると思います」と話した。

 一方、上映に先立って行われたオープニングイベントには又吉の相方である綾部祐二(38)が登場。ドラマについて「まだ拝見していない」と答えると、同席した板尾創路(52)から「俺、10話全部見たでー。お前、出てなかったよな」と突っ込まれた。

 綾部は「僕が言いたいんですよ。何で声かかってないんだ。肩温めて待ってたのに!」と不満の声を上げると、板尾は「お前が出たら、品が下がるからや」と即答。報道陣の笑いを誘った。

 又吉は先日、次回作の構想が「もう降りてきている」と話していたが、綾部は「飲み物出したりとかサポートをしているつもり」と明かした。だが調子に乗って「ちょっとだけこんな設定どうだ」と又吉に提案したところ、「あんまり余計なこと言わんといて」と怒られたという。

 ちなみにその設定は「50代の未亡人がパンクバンドに目覚める」というもの。あっさり却下されたが、綾部は「だいぶ、(又吉の)頭の中で出来上がってるようなので、我々としては待つのみです」と明かした。

 とはいえこのままではますますコンビ格差が広がるのでは、と心配もされている。綾部は「カメラマンデビューとかもしましたし、何とか食らいついていきます。話題になろうと思って出したヌードは大失敗だったので、あれはもうやりません」と苦笑した。