元日本テレビアナウンサーの徳光和夫(75)とモデルボクサーの高野人母美(28)が19日、都内でボクシング映画「サウスポー」(6月3日公開)のPR会見に出席した。

 ボクシング通の徳光は、ちゅうちょする高野にスパーリングを要求。ひとしきり拳を交わして「老人いじめだよね」と笑わせると、「至近距離だと、彼女がいかに優れたアスリートかと分かる。優しい目つきが突然鋭く変わるもの。恋愛の時もそうなの?」と、ボクシングの話からいきなりズバッと懐に飛び込んだ。

 リングでは百戦錬磨の高野も、ベテランの変化球に虚を突かれ「恋愛の時はずっと優しいですよ」と苦笑い。その後、これまた徳光によって「口はウソついても体はウソをつかない」と聞きようによっては、何やらひわいなセリフに聞こえなくもない座右の銘を引き出されるなど、まるでまな板の上の鯉だった。

 そんな徳光の座右の銘は「行き当たりばったり」。「人生それで生きてきたから、僕とおいっ子(ミッツ・マングローブ=41)はツキまくりの人生」と涼しい顔だ。

「サウスポー」は伝説のチャンピオンと、その家族の物語。「長年スポーツ中継をやっていたのでスポーツマンとも交流があるが、ともするとスポーツに打ち込んだ人は社会性に欠ける。試写を見ている最中にいろんな人物が頭に浮かんできた。元巨人の吉村(禎章=52)、シャブ中だった入れ墨ボクサーの川崎タツキ(44)、そして清原(和博被告=48)」

 さらには「息子(徳光正行=44)が中学校の先生とソリが合わなくて『卒業したら格闘技をやる』と言った時、北海道の稚内から函館まで函館本線を2人で旅して説得した。結局、妥協点は見いだせなかった。映画を見ていたら、親子関係ということで思い浮かべた」と、親子のマル秘エピソードを披露した。