普段はテレビやメディアにはほとんど出ない歌手・松山千春(60)が14日、約4年ぶりに報道陣の取材に応じた。デビュー40周年の今年、8月8日に東京・日本武道館で記念コンサートを開催することを発表した。

 松山は15日の神奈川・座間での公演を皮切りに、18都市23公演の40周年記念ツアーを行う。また13日には記念アルバム「松山千春の系譜」をリリースした。

 リハーサルを行っていた座間で取材に応じた松山は「(公の場に)出てきたので『また謝罪会見かな』と思われるかもしれませんが、私はおめでたい方です」と、最近頻発している謝罪会見をイジりつつ、日本武道館公演を発表。

 松山がデビューコンサートを行ったのは1977年8月8日(北海道)で、ちょうど40年目を迎える日が日本武道館公演にあたる。

 大きな会場にもかかわらず、同公演はギター1本で弾き語りのみのコンサートとなる予定。「メンバーは一切いらない、ギター1本でやるよと(伝えた)。俺ならできる。天才だから」と自信を見せた。

 もちろん公演の発表だけで終わらないのが、松山の真骨頂だ。ここから最近の話題を斬りまくった。この日の会場が座間とあって「座間は甘利(前)経済再生担当大臣の選挙区なんだよな。甘利さんの家が近かったら『頑張ってくださいよ』と声をかけてあげたいくらい」「バドミントンの闇カジノ、野球賭博、不祥事はあるけど、いつから我々は人に厳しく、自分に甘くなってしまったのだろう。確かに悪いことやったんだけど、悪いって指さしたヤツはいいヤツなのかって」などと話した。

 また現在も出身地の北海道に住んでいる松山は「もし俺なんて東京に出てたら、不倫であろうがクスリであろうが、闇カジノであろうが、いろんなものに手を出していたと思うもん」と笑い飛ばした。周囲のスタッフがヒヤヒヤする中、どこまでも豪快だった。