地震で倒壊しなかった熊本城 加藤清正の築城技術に注目

2016年04月15日 12時50分

石垣が崩れた熊本城

 熊本県で14日午後9時26分に発生した最大震度7を観測した熊本地震は建物の倒壊など大きな被害を与えた。県の象徴である熊本城も国の重要文化財である長塀が倒壊するなど被害を受けたものの、倒壊を免れたことが勇気を与えている。


 熊本城のある中央区は震度5強を観測。天守閣の瓦が崩落し、長塀も100メートル以上が倒壊した。


 城の被害の様子がメディアを通し伝えられると、同県出身の女優・福田沙紀(25)はブログで「テレビ越しで見た熊本城の姿がいつもの姿ではなく目に焼きつき心が落ち着きません」とコメント。県民の多くもショックを受けた。


 一方、熊本城では地震で倒壊しなかった部分に注目が集まっている。「宇土櫓(うとやぐら)」だ。


 築城の名手として知られる加藤清正により、安土桃山時代末期から江戸時代初期にかけて築城された熊本城だが、西南戦争で天守を含む御殿など主要な建物は焼失した(現在の天守は昭和時代に再建)。焼失を免れ、当時の姿を残しているのがこの「宇土櫓」だが、今回の地震でも倒壊しておらず、加藤清正や400年以上前の築城技術を称賛する声がネット上で数多く上がっている。


 また砂煙を上げながら崩落する様子が報じられた熊本城の瓦だが、瓦を固定せず地震が来た際には屋根の瓦を落とすことによって建物を軽くし、建物自体が倒壊しないようにするのが先人の知恵であり、建築技術通りとの指摘もある。


 熊本出身のお笑い芸人レイザーラモンRG(41)は15日、被害を受けた熊本城の様子にショックを受けながらも「でも調べたら加藤清正公が建てた部分はビクともしなかったと。西郷隆盛も西南戦争で『政府に負けたのではない、清正公に負けた』と言ったそうです。今も清正公が守る熊本は負けない!」とツイッターでコメント。熊本城が復興のシンボルになることを願った。
 熊本城では以前から1万円以上を寄付した人を「一口城主」と認定し、寄付金は城の復元整備事業にあてられていた。今回の地震の被害を受けて、寄付を求める声がSNS上では相次いでいる。