音楽プロデューサーの小室哲哉(57)、TRFのDJ KOO(54)が12日、東京・千代田区のCLUB DIANAで行われた海外ドラマ「Empire/エンパイア 成功の代償」DVDレンタル開始記念イベントに出席した。

 先月末、歩行中に足をひねり「右足関節骨折」で全治3か月と診断された小室はスタッフの助けを借りて登壇となった。

 司会者に状態を聞かれると、小室は「まだ、ちょっとダメですね。まあ、元気ですよ。すごくご心配をおかけしました。でもKOOちゃんはお見舞いに来なかったよね」と軽い皮肉を飛ばす。

 ドラマは米で大ブームとなっていて、音楽業界の裏側を舞台にした一族の権力闘争を描く。ドラッグ、ハラスメント、同性愛など社会問題を織り交ぜ、スキャンダラスに揺れる。

 大ファンだという小室は「第1話から改めて見ました。自分が音楽業界の人間なのでね。いろんな人間模様があってぶれない。音楽が中心にあって、最後には音楽で解決するのが楽しいですね。つらい思いも、いい思いもオーバーラップするところもある」と音楽業界の酸いも甘いもかみ分けた人間ならではの含蓄のあるコメント。

 一方、KOOは「やはりドラマと現実がかぶるところもある。登場人物がやんちゃして、話題作りとなってチケットが売れたりとかね」と笑う。

 イベントでは貴重な「TRF」結成秘話も明かされた。

「TRFダンサーチームがすでに活躍してて、最初は一緒にやれないと。3、4回食事に誘ってね。口説き落とすのが大変だった。正直な話、最初は『1回いくらで』という形でいつ辞めてもいいという感じだった。僕も努力して『ダンスソロではピンスポットが当たるように』とか細かく努力していたら、そのうち、SAMが信用してくれるようになった」(小室)

 これにKOOが「僕は食事に誘われてないですよ」と笑わせた。