UFO、UMA、オカルト…未解決事件を取り扱ったテレビドラマシリーズ「X—ファイル」が13年ぶりに米国で復活し、人気を集めている。だが「X—ファイルはUFO事件を隠ぺいするために米政府がオーダーしたもの」との説を唱えるのが、たま出版社長でUFO・超常現象研究家の韮澤潤一郎氏(71)だ。同氏は「新シリーズは、迫り来る宇宙人と地球との戦争を隠すために作られたのではないか」と衝撃の話を本紙に明かした。

 韮澤氏は自身の著書「ニラサワさん。」(2003・たま出版刊)でも「X—ファイル」の誕生エピソードを取り上げている——。

 1992年、米国のNSA(国家安全保障局)の当時のメンバーK氏が、米国がUFOに関する大衆操作の計画を推し進めていたことを同氏に明かしたという。

 K氏はあるとき、20世紀FOX社の社長や映画プロダクションの責任者などをNSAに集め会議を開いた。そこでFOX社の社長たちはNSAの担当官から、シナリオ概要が書かれた分厚い資料を渡され「この作品は、SFといえどもリアリティーを重視してほしい。現実の事件のように作ることが重要だ」と説明を受けた。実はこの会議は、NSAが宇宙人とUFOに関する番組制作を発注するものだったのだ。

 担当官は打ち合わせ後にある人物に電話をかけた。その人物こそが、宇宙開発で「何かをやっている」とうわさの絶えなかったダン・クエール米元副大統領だ。

 なぜ、米政府がそのようなことを行ったのか?

 韮澤氏は「当時、米軍の偵察機がUFOと接触したり、民間人が宇宙人と遭遇する事件が頻繁に起こっていた。それをカムフラージュするため、UFOやUMAもののリアルな作品を家庭に見せることでごまかそうとしていた」と語る。

 当時の米政府は、主に火星人との交易を深めていて、その副産物として彼らから得た「UFOテクノロジー」を利用してネット社会の構築を成し遂げたという。UFOテクノロジーは他にもあって、光ファイバーやレーザー光線などもそれに該当する。

物語はモルダー(左)とスカリーを通して進行する
物語はモルダー(左)とスカリーを通して進行する

 にわかには信じがたい話だが、それでは13年ぶりとなる新作品「X—ファイル2016」はどんな目的で制作されたのか?

 同氏は「そのヒントは、作品の中に隠されている」とキッパリ。

 第1話は、保守派の陰謀論者オマリーに呼び出されたモルダーとスカリーの2人がUFOの墜落現場に向かう。これは、最近特にUFOが増え、飛行機(米軍偵察機)との接触事故で墜落していることを表している。また、同じ回で半重力&透明化を実現した航空機が登場するが「これも実際に開発されている」。第3話で「トカゲ男」、第4話で「バンドエイド・ノーズ・マン」といったUMAが出てくるが「これは現在、地球上にいる宇宙人やそのロボットを隠すため」とのこと。

 さらに、同氏は米国を中心とする勢力は「地球防衛艦隊を作っている」という。

「旧約聖書や預言書などにも書かれている宇宙人と地球とのハルマゲドン(最終戦争)に備えてのものではないか?」と同氏。いろいろな見方ができる新シリーズの「X—ファイル」。あなたはどう見る?


★驚愕の「X—ファイル」新シリーズの見どころは?★

「X—ファイル」とは、FBIの緻密な科学捜査能力をもってしても真相究明できない未解決事件のリポートのこと。

 同作品では、UFOと宇宙人、オカルト、UMAなどが絡むスーパーナチュラルな怪現象に立ち向かう男女のFBI捜査官、モルダーとスカリーの活躍が描き出されている。

 その独創的な世界観やストーリーのおもしろさはもちろん、劇場映画と比べても遜色のない映像のクオリティーが絶賛され、世界最高視聴率樹立! 数多くの賞(エミー賞16部門受賞62部門ノミネート、ゴールデン・グローブ賞5部門受賞12部門ノミネート)に輝いた。

 同作品は、主人公のモルダー捜査官は幼いころに妹を宇宙人に誘拐されていて、「妹探し」がシリーズ全体を通してのテーマとなっているが、基本的には毎回ひとつの事件に取り組むという1話完結型の物語となっている。

 米国では1993〜2002年まで、全9シーズン・全202話。日本では95〜03年まで、全3シーズン・全66話が放映されている。日本での認知度は、なんと「24」を上回る93・1%(※2015年12月実施 FOX調べ)。

 今年1月24日に米国で放送された「X—ファイル2016」の第1話は、視聴者数2029万人を記録! 人気健在を証明した。

 日本では6月1日からデジタル配信が、7月2日からブルーレイ&DVDがリリース、同日にレンタルも開始となる。さっそく新シーズンの見どころをピックアップし、どこよりも先に紹介しよう。

【第1話:闘争Part1】保守派の陰謀論者タッド・オマリーに呼び出され、久しぶりに顔を合わせたモルダーとスカリー。2人は彼の案内で、異星人に誘拐された経験を持つ女性・スヴェタを訪ねる。

【第3話:トカゲ男の憂鬱】中年の危機を迎え、怪物を追いかける人生に迷いを感じ始めたモルダー。その矢先、動物管理局職員が森で怪物に襲われる事件が発生する。

【第4話:バンドエイド・ノーズ・マン】ホームレスの強制収容計画を進める住宅都市開発省の職員が惨殺され、モルダーとスカリーが捜査にあたる。しかしそこへ、スカリーの母が危篤との連絡が入り、彼女は病院へ…。

 詳しくは「X—ファイル2016」公式サイトへ=http://video.foxjapan.com/x-files/2016/