女優・雛形あきこ(38)が、さまざまな“家族”への思いを激白した。雛形は今月21日から24日まで東京・世田谷区のシアタートラムで、俳優・渡部豪太(30)との2人芝居「令嬢と召使」に出演する。稽古の合間に本紙のインタビューに応じた雛形は、夫の俳優・天野浩成(37)をはじめ、“家族のような存在”である「めちゃイケ」メンバー、さらに「お父さんみたい」と言う、所属の「サンズエンタテインメント」野田義治会長(70)への感謝の思いを熱く語った。

 ――今回は2人芝居

 雛形:ダンスやアクションシーンもなく、2人の会話だけで進めていくので逃げ道がないんですよ。約2時間、ほとんど出ずっぱり。でも舞台はお稽古の時間をしっかり取れるので、いろんなことを試せる。役にじっくり取り組めるのは幸せな時間と思ってます。これからもお芝居は続けていきたい。

 ――稽古も大変ですね

 雛形:稽古中は全く感じないけど、家に帰るとものすごく疲れてますね。共演の豪太くんも言ってたけど、稽古中は夢中だから感じないのに、家でお風呂に入ったくらいからものすごく疲れてます。

 ――疲れは取れない?

 雛形:ただ1回グッスリ寝たらリセットされて、前の日にやっていたことが頭の中で整理されてスッキリする。それでまた稽古場に入るという繰り返しですね。

 ――ご主人の天野さんも同じ俳優ですが

 雛形:すごく協力してくれますよ。稽古中はご飯を食べる時間もあまりないので、合間に食べるパンを買っといてくれたり。主人も役者なので、舞台の大変さを分かっている。今回はセリフの量も多いし、2時間というかなりの長さなので『途中で失敗したらどうしよう』って、自分じゃないのに今から心配してる(笑い)。それはもっと直前になって、私が心配することじゃないのかな?と思うくらい、親身になってくれてます。

 ――普段、夫婦で仕事の話はしますか

 雛形:お互いの仕事について細かいことまでは話さない。何か、ケンカになりそうで(笑い)。お互いの舞台を見に行って、感想くらいは言いますけど。

 ――早いものでデビューから24年

 雛形:いつの間にか、って感じです。今も出演しているバラエティー「めちゃ×2イケてるッ!」(フジテレビ系)は、もうすぐ20周年。前身の「めちゃ×2モテたいッ!」から考えたら21年ですから、すごいですね。スタート時はこんなに続くとは思わなかった。最初から変わっていないメンバーも多いから、家族みたいな感じ。ここまで長い付き合いになるとは思わなかった。

 ――他のメンバーは舞台を見に来るのか

 雛形:来てくれる人もいますよ。ただちょっと恥ずかしくて…。当たり前ですけど、お芝居は真剣にやってるので「家族に違う面を見られた」という感じ。もちろん来てくれるのはうれしいですけど。こないだの舞台では濱口優さんが来てくれました。大久保佳代子さんが来たこともあるし。今度の舞台は「たんぽぽ」の川村エミコさんが「来たい」と言ってくれました。反対に武田真治くんはたくさん舞台に出演しているので、私が見に行ったりします。

 ――雛形さんの育ての親とも言える「サンズ」の野田会長は先日、古希を迎えた

 雛形:みんなでお祝いしましたよ。でも野田さんは、私の舞台をあまり見に来ない。何か、私が怖いみたいなんです(笑い)。今回も来ないかも。ちょっと難しい内容なので、寝たら私に怒られると思って(笑い)。まあ私にとって野田さんがお父さんみたいなもの。お父さんは、全体を見守ってくれればそれでいい。まあ今のサンズは、私より若い子がいっぱいいる。オバサンチームには、たまに「頑張ってるか?」と言ってくれたら、それでいいんです。