落語家・桂かい枝(46)が3日、大阪市内のABCホールで噺家生活20周年記念「かい枝独演会・三番勝負」の三番勝負目に出演した。

 昨年、デビュー20年の節目を迎え、尊敬する先輩噺家をゲストに招き、ネタ下ろしを含む三席を披露してきたかい枝。三番勝負の最後となる今回、同期入門の桂吉弥(45)をゲストに招いて公演を行った。

 かい枝は噺のまくらで「ツイッターやフェイスブックで情報がたくさん流れてくる時代ですが、あまりいいニュースがない。心温まるニュースといえば、うちの兄弟子の文枝師匠くらいですね」と切り出し「よそでおっしゃらないでくださいね。ここだけの話ということで」と文枝の不倫騒動をネタに会場を笑わせた。

 ゲストで登場した吉弥も「会長がホンマに申し訳ございません」と文枝の騒動に触れ「男女の問題はわかりません。こっちに火の粉かかってくるかもわかりませんし、細かいことはわかりませんですな。『細かいことはわかりません』、我々の世界ではこういうのを『分子レベル』の話ということで」と分子と文枝を引っ掛けるオチでさらに沸かせた。

 独演会終了後、文枝について触れたことを聞かれたかい枝は「ごめんなさい、許してください。僕ホンマえらい目にあうんちゃうか?」とヒヤヒヤしてみせたが「我々のことをすごく気にかけて応援してくださってるので、本当にありがたいです。こないだもLINEで『頑張れよ』と言っていただいた」と笑顔で感謝した。

 かい枝は、冷や汗をかきながらも兄弟子をネタにしてみせたが、まだまだ文枝ネタ解禁というわけではなさそう。テレビ局関係者も「若い芸人が笑いに変えるのはまだまだ難しいでしょう。さんまさんクラスの人が、文枝さんをゲストに呼んで笑い飛ばしてくれればいいんですが」。文枝が不倫騒動を笑い話で済ませるようになる日はいつになるのだろうか。