タレント・西川きよし(69)と落語家・桂文珍(67)らが31日、大阪市内のなんばグランド花月で、同劇場の年間来場者数100万人突破記念セレモニーに出席した。

 きよしは「本日、1年間で100万人を突破しました。ひとえに日ごろから応援していただいているお客さんのおかげです。小さなことからコツコツとやってきてよかった」と自身の座右の銘を交えてあいさつした。

 同劇場の来場者は昨年度が約93万人。今年度も一日も休まず1282公演を行い、この日の公演で100万人を突破し、3回目公演の来場者には記念の「大入り袋」が手渡された。

 文珍は「年間100万人とは大変なこと。ただ、大入り袋に500円も入れるなんて、こんなことはなかった。いよいよ吉本も危ないな」と冗談めかして笑いを誘った。

 きよしも「500円の大入り袋を出すと聞いてビックリした。思わず、楽屋のみんなで『芸人の方に回せよ』って言うてたんです」と大入り袋の話で盛り上がると、すかさず吉本新喜劇座長の辻本茂雄(51)から「あれ? 師匠、もらいませんでした?」と横やりが…。「先週、(NGKが)満席になって芸人にも出たんですよ」と“真実”が明かされると、きよしは「えーっ、知らんわ。もめるで、それ」と納得がいかない様子だった。

 このやりとりに新田敦生なんばグランド花月総支配人(51)は「こじつけっぽくはなりますが、ご縁がありますようにと、ウチが100年の歴史があるので、末永く次の100年も続けたい」と大入り袋の中身を500円にした理由を説明。「お金に渋い」がネタの吉本興業だが「大盤振る舞いしたわけじゃないです」と笑った。

 ちなみに、辻本ら芸人に渡された大入り袋の中身は「5円」だとか。

 新田支配人は来場者増加の要因として、若い女性や子供がお笑いに触れる機会が増えていることを挙げ、「夜の公演を充実させること」を今後の目標に掲げた。