うつ病、子宮筋腫、骨折、子宮頸がんで入退院を繰り返し、芸能界から遠ざかっていた元祖お菓子系セクシーアイドルの愛葉るび(33)が心機一転、水優里(みゆり)に改名して芸能界復帰を目指すことになった。病を克服するキッカケになったのが都内近郊のパワースポット巡り。今後は女優や歌手活動、日本を訪れるアジア各国の人たちに日本のパワースポットを紹介するスピリチュアル・ナビゲーターを目指すという。
大学で哲学を学ぶ傍ら、お菓子系アイドルからアダルトに転身。その後、本格的な女優を目指して舞台や映画、ライブへと活動範囲を広げた。異色の活動が注目され、ドキュメンタリー番組「ザ・ノンフィクション」(フジテレビ系)で放送されたこともあった。
しかし、仕事の幅を広げすぎたことが負担になり「精神不安定な状態が続いた」と水優里。3年前に芸能界引退を宣言し、以降は「引きこもり状態になっていた」という。体調を崩し、診断されたのが子宮筋腫だった。薬物での治療と手術で体調は改善したが、数か月後、都内の地下鉄の駅の階段で転倒し、左腕を骨折する大ケガを負った。
「とにかく、何もヤル気が起こらず、気持ちに緩みがあったんだと思いますね」と振り返る。骨折は完治までに半年以上かかったという。
ようやく骨折が治った昨春、再び体調を崩し診察を受けると、今度は「子宮頸がん」が発見された。ステージ3と告知された。あまりの衝撃に「正直言って生きていることがイヤになった」とも。担当医から、早期手術を勧められ入院した。
「うつ病になる直前は、テレビやビデオで心霊スポットの潜入リポートをするお仕事が増えていたので、生霊が乗り移ったんじゃないかと思いましたが(笑い)、その後2~3年は精神的、生活的にも絶望と悲観の毎日でした」
昨夏までは抗がん剤による治療に専念したが、後遺症にも悩まされたという。その一方で「不思議と興味を抱くようになった」のがパワースポットだった。ネットや本などを調べ、都内近郊のパワースポットを回った。すると変化が起きた。
「不思議に心が癒やされるようになった。具体的には言えないのですが、何か、気持ちの中に吹っ切れたものがあった。自分でも意外だったんですけど、もう一度頑張れるような…」
これを機に、今年に入って復帰に動きだした。心機一転、新しい芸名には「水」を1文字入れて運気を高めることにした。
「年齢的にセクシー系ではありませんが、以前のようにお芝居や歌はやっていきたいです。一番やりたいのはパワースポットを紹介するスペシャリスト『スピリチュアル・ナビゲーター』。今、アジア各国から観光客が来ていますが、その人たちに日本のパワースポットを紹介したい。進めているのは情報アプリです」
手始めは、4月2日にスピリチュアリストの秋山眞人氏と東京・上野公園周辺のパワースポットを回るという。
「一般の参加者を募ってパワースポットを巡る。以前は苦手だったんですけど、ファンとのコミュニケーションも増やしていきたい。桜が満開になれば最高ですけどね」
病を吹き飛ばして完全復帰してもらいたい。
元祖お菓子系アイドル 病気を乗り越え芸能界復帰
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