不倫炎上している乙武洋匡氏(39)の参院選出馬に赤信号がともっている。27日、擁立を検討している自民党の下村博文総裁特別補佐(61)は出演したテレビ番組で「週刊誌でスキャンダル的に書かれることは大ダメージだ」と指摘。「公認はまだ考えていない」としつつ、「2つ3つとこんな問題が出てきたら対象にはならない。慎重に考える」と後ろ向きなコメントを残した。

 先週発売の週刊新潮は乙武氏が5人の女性と不倫関係にあったことを報道。それを受けて、本人だけでなく、妻の仁美さんも謝罪。「なぜ妻に謝らせるのか」と火に油をそそぐ結果になっていた。

 自民党関係者は「女性問題について週刊誌が追っていたことは聞いていた。他にも詳細は分からないが飲食店でのトラブルとか、スキャンダルには事欠かないなと思える情報ばかり入っていた。それでも幹部連中は擁立するつもりだった」と明かす。

 過去のことがほじくり返されるだけならいいが、新たな問題が出てくるとなると話は別だ。

 政府関係者は「ゲス不倫の宮崎謙介氏のときも妻(金子恵美衆院議員)とダブル謝罪会見するとの話が出ました。本人が言いだして、国会対策委員会が止めたといいます。宮崎氏は議員辞職しましたが、自民党内には『夫婦で謝罪会見していれば辞めることはなかった』と言う人がまだいる。党の体質ですね」と明かす。妻が出てくるのは政治家としての資質の話から夫婦間の話に矮小化させるためだ。

 しかし、その自民党的手法は通用しなかった。永田町関係者は「乙武氏が参院選に出たいのは将来的に東京都知事出馬へのステップアップにしたいから。今も本人は出馬を諦めたわけではないそうです」と話す。この日、下村氏が乙武氏擁立に厳しい見方を示したが、下村氏も過去に都知事選候補として名前が挙がったことがある。野党関係者は「都知事選をめぐって下村氏が乙武氏をけん制しているようにもみえるので、発言をうのみにはできない」と解説する。