AKB48・高橋みなみ(24)の卒業コンサートが27日、横浜スタジアムで行われ、2万8000人のファンが創成期からグループを引っ張ってきた“AKB48の象徴”を見守った。

 涙から始まった――。オープニング後、黒と白を基調としたドレス姿でステージに登場。「たかみな!」という声に振り返ると、1期生として苦楽をともにした元AKBの前田敦子(24)が立っていた。

 高橋はこぼれる涙を抑えることができない。その姿を見た前田も声を詰まらせ、2人で1曲目「思い出のほとんど」を涙ながらに熱唱した。

 1曲目からどうなるんだろう。そんな会場の空気を察したのは、前田と同じく“センター”としてグループを支えてきたOGの大島優子(27)だ。「まだしんみりする時間じゃない! 早く~!」と叫ぶと、ステージ中央に呼び込む。「ヘビーローテーション」のイントロが流れ、大島が「ワン、ツー、スリー、フォー!」と絶叫すると、同じく“OG”の篠田麻里子(30)、板野友美(24)と現役メンバーも加わる。大島とセンターに立った高橋は、一転して笑顔でパフォーマンスした。

 2014年12月8日のAKB48劇場9周年記念公演で卒業を発表してから1年3か月。その後、最初のMCで、高橋は「ついにこの日が来てしまった…。(発表したのは)一昨年の暮れかな。この日を迎えられて。雨だったら終われなかった(=卒業コンサートができなかった)。降水確率60%だったけど、晴れた。皆さんの願いが天に届きました」と喜んだ。

 高橋から総監督を引き継いだ横山由依(23)は「1曲目から泣きました」と話した。