覚醒剤取締法違反(所持、使用)の罪に問われ、5月17日の初公判を控える元プロ野球選手・清原和博被告(48)による“焼き肉弁当差し入れ事件”の真相が判明した。弁当を報道陣に届けた人物は、清原被告が唯一と言っていいほど信頼している知人で、面白半分にやった“おふざけ”だったという。実はこの知人の周囲にも“黒い噂”は絶えず、果たして清原被告は本当に更生することができるのか、危惧されている。

 清原被告が保釈されてから3日がたった20日、入院先の千葉県松戸市にある病院前で、ちょっとした“事件”が起こり騒然となったのは、すでに本紙でも報じた。

 清原被告の動向を探ろうと張り込んでいたメディア関係者の前に「(清原被告の)行きつけだった都内の焼き肉店の者」なる人物が現れ、「清原さんに近い人から、報道陣の方に届けるように言われて持ってきました」として焼き肉弁当30個を差し入れした。

 記者やカメラマンたちは思わぬ届け物に困惑。一部にはおいしく食べた者もいた。この対応をめぐっては報道倫理との兼ね合いや、「食べなければもったいない」などといった議論がネット上などでなされたことも既に知られているところだ。

 だが、最も気になるのは「果たして本当に清原被告の指示によるものなのか? だとしたら、どういう意図で行われたのか」だ。報道陣の頭の中にも数々の「?」が浮かぶ事態となった。事情通は話す。

「焼き肉弁当を差し入れしたのは、清原が今もっとも信頼を寄せる人物で、唯一気を許せる仲間と言ってもいい。連日、病院に出向いては、何時間も一緒に過ごしているそうです」

 この翌日に清原被告は退院、都内近郊の病院に転院したとみられることから、「焼き肉弁当を差し入れしている隙を突いて、報道陣にバレずに退院したのではないか」という臆測も流れた。

「さすがにそれはないですよ。ずっと病院にいるのもヒマなのでしょう。ヒマつぶしというか、冗談半分でやっただけですよ。わざわざ清原が行きつけだった焼き肉店の弁当を用意するという、手の込みようでした」(前出事情通)

 警視庁本部に勾留中から「うつ状態」との情報も流れてきた清原被告だが、この知人と一緒にいる時はそんなおふざけを思いつくほどで、とてもうつとは感じさせない。

「知人への信頼は非常に厚い。基本的に病室では2人でずっと過ごして、清原もいろいろと本音で話しているようだ」(同)

 清原被告にとっては、信頼できる人間がずっとそばに付いていてくれることは精神的な安定をもたらすだろうが、それがプラスにばかり働くとは言えない。なぜならこの知人の周囲にもよからぬ噂が絶えず、同被告が再起の道を歩むにあたって、決して好ましいタイプの人間ではないからだ。

「彼の近くにいる者が、何人かは違法薬物絡みで逮捕されたことがあるようだ。本人も“夜の街”を歩んできたタイプ。支援者グループも、清原と彼が今は離れることを望んでいる。逮捕前から信頼関係があったからといって、いまだに親密に付き合っているということで、清原の更生にかける気持ちに疑問を持たれても仕方がない」とはテレビ局関係者。

 清原被告が転院したとみられる、都内近郊にある薬物依存のカウンセリングも受けられる病院の前には報道陣が集まり、ちょっとした騒ぎになった。

「保釈前から、松戸市内の病院に数日滞在して、東京近郊の病院に転院するプランはあった。だけど東京近郊の病院からは転院を断られたようだ。別の病院を探して転院したのか、それとも松戸市内の病院にまだ入院しているのか…」と芸能プロ関係者。

 ひとまず報道陣の前から姿を消した清原被告。犯した罪を反省し、復活に向けて強い決意を持っていればいいのだが…。