解散問題に揺れた「SMAP」中居正広(43)が、ついにクビへ――。TBSのSMAP担当のトップである制作局制作一部・部長X氏が、4月の人事異動でSMAP担当から外れることが分かった。フジテレビでも先日、「SMAP×SMAP」のチーフプロデューサー(CP)が“更迭”されたが、TBSでも“I女史派外し”の流れは同様だ。後ろ盾だった幹部の退陣で中居がバラエティー番組「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」のMCから降板する可能性が急浮上した。

 解散問題に揺れた中居が、今秋にも再びピンチを迎えそうだ。ただ振り返れば、前兆はあった。それは「金スマ」のタイトル変更だ。

「中居正広の金曜日のスマたちへ」は、2月12日の放送から「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」と突如、タイトルを変更した。これをめぐっては「SMAPの解散に備えた」「レギュラーだったベッキーの不倫問題を考慮した」などとの報道が飛び交った。

 だが、ここにきて有力視され始めたのが、中居の降板説だ。TBSの中堅局員はこう明かす。

「番組タイトルの改題は、中居さんが今年9月の改編期でMCから降板する布石と言われている。番組名を『スマイル』に変えたのは、今の段階からSMAP色を薄めておくため。でも視聴率は毎回10%台前半を叩き出して好調だから、番組自体の打ち切りはない。『中居正広の』の冠名を外して新たな大物タレントをMCに迎え、その人の冠名を入れて『○○の金曜日のスマイルたちへ』にリニューアル。9月期から再スタートするとみられている」

 この証言を裏付けるように、「金スマ」のMCに中居をキャスティングしたTBS幹部の50代X氏が、4月1日付の人事で現職から外れることが分かった。

「X氏はTBSのSMAP担当のトップで現在、制作局制作一部部長の要職に就いている。TBSでは、すべてのバラエティー番組を牛耳る実力者だが、来月1日に経営企画室室長に異動。新部署では制作にはノータッチで、SMAP担当からも外れることになった」(同)

 これまでX氏は、SMAPのメンバーを積極的に起用してきた。「金スマ」や、中居が「とんねるず」の石橋貴明(54)とダブルMCを組んだ音楽番組「うたばん」などでプロデューサーを務め、ヒットを飛ばした。SMAPの元チーフマネジャーI女史(59)が“グループの育ての親”なら、X氏は“グループの兄貴的存在”と言える。中でも、中居との絆は特に強い。

「中居さんとXさんは、ともに神奈川県藤沢市出身。1月にSMAPの解散騒動が勃発した直後も、Xさんに事実確認された中居さんは『解散しないから。大丈夫だよ』と告げたそうです。こんなデリケートな話を本人に聞けるパイプを築いている局員は、Xさん以外いない」(テレビ局関係者)

 普通に考えたら、高視聴率の番組からMCを降板させる必要はない。だがそこには、テレビ局とジャニーズ事務所の“政治”が絡んでくる。

「今回の解散騒動で、SMAPはジャニーズ内での立場を完全に失った。ジャニーズはもう、積極的に彼らをプッシュしていかず、今後は『嵐』など、藤島ジュリー景子副社長が統括するグループをますます売り出していく。その流れに反して中居さんを重用はできない。だからタイトルを改題し、中居さんの後ろ盾だったXさんを異動させたわけ。SMAPとジャニーズ事務所、どちらを相手にするかとてんびんにかければ局としては当然、後者を選ぶ」(同)

 本紙で既報したように、フジでは「スマスマ」のCPが“更迭”され、番組を今秋にも打ち切る準備を始めている(フジテレビの亀山千広社長は存続を明言)。各局のSMAP離れは今後、ますます加速しそうだ。