“百獣の王”を自称するアスリートタレントの武井壮(42)がショックに打ちひしがれている。原因は写真週刊誌「フライデー」に掲載された“立ちション写真”だが、決して恥ずかしい姿を撮られたからではない。武井は雑誌で「俺は絶対にスキャンダルは撮られない!」と豪語。今月放送予定の特番では、武井VSマスコミの企画が進行していたという。武井の面目は丸潰れとなっている。

「いつも前向きな彼もさすがに落ち込んでいるそうです」

 そう語るのは芸能関係者。武井といえば、白のタンクトップ姿で「百獣の王を目指す男」で知られる。陸上の十種競技の元日本チャンピオンで、いまも肉体の鍛錬を怠らない。昨年、フランス・リヨンで開催された世界マスターズ陸上競技選手権では、M40クラス(40~44歳)部門の4×100メートルリレーに日本代表アンカーとして出場。42秒70のタイムで金メダルを獲得する快挙を成し遂げた。

 突拍子もないキャラクターで、タレントとしても引っ張りダコ。個人事務所のため、年収は軽く億単位だ。テレビ関係者は「何事にも全力投球。頭の回転が速く、場の空気を読むのもうまいため重宝されている」と話す。

 そんな武井には、ある自負があった。前出の芸能関係者の話。

「雑誌のインタビューでも話していますが、彼は常々、芸能マスコミに対し『俺は絶対にスキャンダルは撮られない。撮れるものなら撮ってみろ!』と豪語していました。飲食店に行くにも、彼は目的地の数百メートル前で車を止め、そこから全力疾走で店に駆け込むとか。彼は100メートルを10秒台で走る。そんなスピードで走られたら、週刊誌のカメラマンも追ってこれないという理論です」

 この強気発言が目に留まり、今月29日放送のフジテレビの特番「口だけ芸能人を撲滅せよ! 有言執行(仮)」の出演オファーも届いた。同番組はテレビや雑誌、SNSで発した有名人の言葉が本当かどうか検証するというもの。武井に提案されたのは「マスコミの取材から3日間逃げ切ることができるか?」という企画だった。

「先月下旬ごろ、番組スタッフが新聞や週刊誌に『武井が調子に乗っているので、狙ってくれませんか?』と声を掛けていた。本人はその時点でも『楽勝っスよ』と余裕ぶっていた」とはワイドショー関係者。

 ところが、直後に武井はプライドをズタズタに引き裂かれる。今月11日発売の「フライデー」に立ちションしている写真がバッチリと掲載されてしまったのだ。同誌によると、2月末の夜、武井は推定6000万円する自慢の愛車で都内を疾走後、世田谷区内のコインパーキングに駐車。どこかに向かうのかと思いきや、車の後ろに回りこみ、こそこそ隠れるように立ちションしたという。

 フライデーの気配を察知したのか、写真の武井はカメラ目線。軽犯罪法に抵触する可能性もあるが、それ以上に「マスコミには撮られない!」と豪語していただけに、何ともカッコ悪い。

「フライデーに写真が掲載されるとわかり、武井は頭を抱え、ひどく落ち込んだそうだ。とんだ笑い者だからね。おそらく人生最大の屈辱だったのでは。当然、あの特番企画は本末転倒になるので、白紙に戻すしかないでしょう」(同)

“百獣の王”を目指す武井だが、まだまだ甘いということだ。