“新相棒”を迎えて華々しくスタートした「相棒 season14」(テレビ朝日系)だが、思いのほか苦戦を強いられている。やはり低視聴率の原因は、新相棒の反町隆史(42)なのか。

 第1話こそ18・4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区=以下同)と幸先よい船出だったが、数字は徐々に下がり、「season6」第7話(2007年12月7日放送)の12・5%以来となる12%台を3回(第8話12・9%、第11話12・6%、第15話12・8%)もマーク。9日に放送された第19話で16・0%に盛り返したものの、残すは16日放送の最終話のみ。全話平均で前「season13」を下回るのは確実となった。

「責任の所在を新相棒の反町さんに向ける声も少なくないですが、視聴者の見方は違う。むしろ脚本だったり、設定への飽きだったりと、違うところに要因があるとみている。反町さんに関してはむしろ圧倒的な存在感を見せつけていることや、水谷さんを食っているという高評価さえある」とは制作会社関係者。

 視聴率低迷は、新相棒のせいではなかったようだが、この高評価が反町の足を引っ張りかねないと妙な懸念もされている。

 同関係者は「反町さんサイドは今回の『相棒』出演で、成宮(寛貴)さんのように“脇で光る”といわれるような俳優像を描きたいという思惑があった。ただ、反町さんが見せているのは主役を食ってしまうほどの存在感。脇役として使いづらいのでは?なんて見方をするテレビマンも少なくないです。かといって主役では視聴率が不安という側面もある」。

 反町といえば、フジテレビの「GTO」で主役を張り、NHKの大河ドラマ「利家とまつ」では織田信長役もこなした主役級の俳優だった。なのに最近は、連ドラに出る機会すら少なくなった。そこで狙ったのが、第2の成宮だ。「相棒」以降の成宮はドラマの2、3番手を決める話し合いで必ずと言っていいほど名前が挙がる存在だ。だが、いまの反町のような高評価では、そういう存在にはなりにくい。

 くすぶりがちだった反町が、再び連ドラに返り咲けるか。