演歌歌手・徳永ゆうき(21)が最近、注目されている。平成生まれなのに40代と間違われる風貌と「日本の孫」なるキャッチコピーで人気上昇中だ。

 徳永は9日、大阪市の「TSUTAYA EBISUBASHI」で、山田洋次監督(84)の映画「家族はつらいよ」(12日公開)の公開記念・徳永ゆうき博覧会開催イベント(31日まで)に参加した。

 徳永は山田監督の代表作「男はつらいよ」で故渥美清さん(1996年死去)が演じた「寅さん」の衣装を身にまとい、自身の分身だというゆるキャラ「カピやん」を引き連れて登場。「似合ってる」という声をかけてもらい、ご満悦な様子で店頭リサイタルを行い「男はつらいよ」などを熱唱し、大阪のおっちゃん、おばちゃんらを喜ばせた。

 オファーのきっかけは「山田組が毎年、奄美大島に行かれてると聞いて、僕も連れて行ってもらうことになった」。徳永の両親は奄美大島出身で「男はつらいよ」の最終話のロケ地も奄美大島だったことから、監督との距離感がグッと縮まったという。現地では山田監督から「ミニ芝居をやってみよか」と誘われ、西郷隆盛を演じることになり「ただでさえ眉毛太いのに、ペンでさらに太くされた」と笑った。

 鉄道好きとしても有名で店頭リサイタルでは、お笑いコンビ「中川家」の礼二(44)も絶賛する阪神電車の車掌のモノマネを披露。さらに、礼二にも見せていないというJRの車掌のモノマネまで繰り出した。「調子のいい駅員という役があればうれしい」と、今後の出演を希望した。

 同姓歌手では徳永英明(55)が有名だが、ゆうきも今年のブレークは間違いなさそうだ。