演歌歌手・徳永ゆうき(21)が9日、大阪市内の「TSUTAYA EBISUBASHI」で、山田洋次監督(84)の新作映画「家族はつらいよ」公開記念・徳永ゆうき博覧会開催イベントに参加した。

 徳永は山田監督の代表作「男はつらいよ」で渥美清さん(享年68)が演じた「寅さん」の衣装を身にまとい登場した。「似合ってる」と声をかけられると、満足そうな様子で店頭リサイタルを行い「男はつらいよ」などを熱唱。雨の中、立ち止まった大阪のおっちゃん・おばちゃんを喜ばせた。

「家族はつらいよ」では「調子のいい鰻屋」を演じた。オファーのきっかけは「山田組が毎年、奄美大島に行かれてると聞いて、僕も連れて行ってもらうことになった」ことだという。徳永の両親は奄美大島出身だそうで「『男はつらいよ』の最終話のロケ地も奄美大島だった」ことから、山田監督との距離感がグッと縮まった。

 現地では山田監督から「ミニ芝居をやってみようか」と誘われ、西郷隆盛を演じることになり「ただでさえ眉毛太いのに、ペンでさらに太くされた」と笑った。

 鉄道好きとしても有名で、店頭リサイタルの際には阪神電車とJRの車掌のモノマネを披露。「今回は調子のいい鰻屋という役ですが、調子のいい駅員という役があればうれしい」と今後の出演を希望した。

「家族はつらいよ」は12日から全国公開。徳永ゆうき博覧会は同所で31日まで開催される。