タモリ(70)イチ押しのNHK・桑子真帆アナウンサー(28)が3月末で人気街歩き番組「ブラタモリ」を降板するが、その“番組異動”に本人が不満を募らせているという。昨年の「好きな女性アナウンサーランキング」(オリコンスタイル調べ)で5位の桑子アナだけに、早くも複数の芸能プロが、NHKを辞める日に備えて、水面下で激しい争奪戦を繰り広げている。

 桑子アナは「ニュース7」のサブキャスターと「ブラタモリ」のアシスタントを卒業し、4月4日にスタートする「ニュースチェック11」(月~金曜午後11時15分)のキャスターに就任する。ついにメーンキャスターへ“栄転”を果たすが、意外にも本人は万々歳ではないという。

「メーンに昇格ですから不満はないはずですが、桑子は『タモさんはテレビ界のお父さん』と公言していただけに『ブラタモリ』降板を知らされたときの落ち込み方はハンパではなかった。降板を事前に知らせてくれなかったNHK上層部への不満を募らせているそうです」(芸能プロ関係者)

 2010年入局の桑子アナは長野放送局を経て13年、広島放送局に転勤。広島時代にはBSプレミアム「ワラッチャオ!」のお姉さん役として月1回、東京に出張した。昨年、東京アナウンス室へ転勤となり、4月から「ブラタモリ」のアシスタントに抜てきされ、タモリが絶賛したこともあり、大ブレークした。

「めったに女性タレントを褒めないタモリが周囲に『あの子は化けるよ』と言ったことで、まず注目された。昨年9月の福山雅治・吹石一恵結婚のニュースを『ニュース7』で報じた際、桑子アナは『ギョエ~ッ! ショックです』と本音を漏らしてNHKアナらしくない一面を見せたことも好感度上昇につながったのです」(NHK関係者)

 実現はしなかったが、昨年の紅白歌合戦の司会として、タモリとともに名前も挙がっていた。

「紅白司会にタモリの名前が出たとき、タモリは『俺がやるとすると、桑子アナ(と一緒)じゃなきゃやらない』と言ったそうです。タモリの決断次第では、桑子アナの紅白出演が実現してもおかしくなかった」(前出の芸能プロ関係者)

 タモリのお墨付きを得て、局内でもトップクラスの待遇となった桑子アナだけに、退局→フリーとなることを見越した芸能プロ間での水面下の争奪戦もすでに始まっている。しかも、冒頭のように“NHKへの不満”を抱いているとしたら…。

「桑子アナは本当にタモリを信頼し切ってましたから、ブラタモリは続けたかった。それを何の前触れもなく、番組異動させられたことがショックだった。自分が新番組のメーンキャスターになることより、タモリとの番組が重要だったそうです。狙っている芸能プロ側からすれば“NHKにいたら今後もそういうことはあるよ”と言ってつけ入る口実になる。といっても、桑子アナが退局する場合、所属するのはタモリの所属事務所が最有力になるでしょうけど…」(芸能プロ関係者)

 NHKでのタモリとの次の共演はもちろん、退局後の名コンビ復活が民放で実現することもありそうだ。