肉体派お笑いコンビ「弾丸ジャッキー」のオラキオ(38)が8日、東京・新宿区のシアターブラッツで、劇団マーガリンズ第1回公演「時計じかけのジンギスカン」に出演した。

 前日(7日)に解散を発表したにもかかわらず、公演前の会見にはテレビカメラが1台もなし。話題づくりにもならず、5、6人のペン記者のみという寂しい状況に、売れない芸人の悲哀が漂った。

 オラキオは「相方(テキサス=38)が『どうしても1人でやりたい』と言うから。晴天のへきれきだった。こちらに解散するメリットはないが、40歳近い大人の決めたことだからすんなり了承した。それで、解散したのに同じ事務所にいるのは気持ち悪いと思い、僕だけフリーになった」と経緯を明かした。

 続けて「そこで話し合いにならなかったのが、築いてきた2人の関係を表しているといろんな人に言われた。ここ3、4年、お互い気を使うようになって、腹を割って本音を話せなくなったのが理由かも」と振り返った。

 さらに「今月中は何かと顔を合わせる。テキサスに誘われて、テキサスにふられる。ケンカ別れじゃない。友達だった期間もなくコンビを組み、相方は酒も飲まなかったから」。考えれば、すれ違いの理由はいろいろあるようだ。

 オラキオは自分で決めて、自分で動くタイプ。これにテキサスが追随していたが「実は自分でもやりたかったんだなと解散して気づいた。なんでも好き勝手したつもりはなかったが、積み重なったものがあったのかも。僕はピンの仕事もたくさん受けていた。弾丸ジャッキーが売れるためにと思っていたが…。自己中はダメだな」と唇をかんだ。

「僕は狡猾にどうやってテレビに出られるか考えて、酒の席で仕事を取るようなコバンザメタイプ。相方はネタをしっかり作って勝負する王道タイプ。そこがいやになったのかも」。人間性の違いも亀裂を深めたようだ。

 別ユニットの「オラキオ体操クラブ」は「とんねるずのみなさんのおかげでした 博士と助手~細かすぎて伝わらないモノマネ選手権~」(フジテレビ系)などで人気を博した。このメンバーにもテキサスが入っていることから「体操クラブはやろうと思えば続けられる。テレビに出たいので弾丸ジャッキーは解散と言いつつ、体操クラブは続けるかも」と苦笑い。ちなみに同じくメンバーのタカギマコトも、半年前にコンビ「ウキウキワクワク」を解散している。